2007年10月10日(水)

本日帰省ラッシュのピーク

空港当局は、追加便36便を配備

【ジャカルタ】
 帰省ラッシュのピークは、ルバラン(注1)3日前の本日から始まると予測されている。数ヶ所の駅、空港、港やバスターミナルは、すでに昨日から帰省客で混雑している。

<鉄道駅>
 ジュスマン・シャフィイ・ジャマル運輸大臣によると、ジャカルタ首都特別州の数駅で鉄道を利用する帰省客数は、すでに激増している。ルバラン5日前までに、乗客数は(昨年と比べて)100%を上回った。

 「ジャティヌガラ駅を利用した乗客数は、昨年と比較すると、既に106%に達し、タナー・アバン駅では102%、スネン駅では82%となった」と10月9日(火)の夜、同大臣は発言した。

   ルバラン6日前までに、鉄道を利用して出発した乗客数は、合計86,817人に達した。この数は、昨年の75,977人を上回っている。「ルバラン3-4日前に、追加車両5台を手配したが、現在まだ使用されていない」と国営鉄道会社のロニー・ワヒュディ代表取締役は付け加えた。

<空港>
 スカルノ・ハッタ空港では、帰省ラッシュの混雑は、ルバラン3日前から始まることが予測される。空港当局は、追加便を36便配備した。「12社の航空会社があるが、それぞれ追加便を3便ずつ準備する」と、国営航空整備会社のハルヤント支店長は説明した。

国内の乗客の混雑は、通常西部インドネシア時間(注2)13時から18時に起こる、とスカルノ・ハッタ空港ルバラン対策部門のサホノ係員は語った。一方、国際線利用客は、西部インドネシア時間16時から22時より増えるだろう。ルバラン5日前までに、同空港を利用した帰省客は、34,545人に達した。

 スカルノ・ハッタ空港の帰省ラッシュの渋滞のため、国営空港整備会社は、第1ターミナルへの乗り入れを2ルート式に移行した。この移行は、渋滞を減少させるためだ。「今日からの移行で、もう効果が出始めた」

<港湾>
 帰省ラッシュは、ランプン州のバカウーエニ港でも起きている。バカウーエニの国営旅客船会社の運営マネージャーであるザイリス・アナス氏は、次のように述べた。乗客数は、通常(3,000人)の25%増で4,278人となった。

 国営旅客船会社は、渋滞が起きないように、16隻のロロ船(注3)と3隻の高速船を動員する。「今回の帰省時には、21隻のロロ船が稼動できるようにする」と彼は発言した。

 バリのギリマヌク港でも同じような状況が見られる。ギリマヌクの国営旅客船会社の運営マネージャー、アリザル・バハル氏によると、ジャワ島に向かう帰省客数が増加し始め、昨年のルバランの帰省時よりも多くなることが予測されるという。「特に夜、港湾内での渋滞が起こるのではないかと思う」と彼は発言し、さらに帰省ラッシュは本日(ルバラン3日前)からピークに達すると予測している。

<幹線道路>
 一方、ジャワ北海岸幹線道路では、行き来する乗り物の数が増加している。プルワカルタ県、ジャティサリ郡の帰省データ収集所にて、通行車両数を手動で数えた西ジャワ運輸局のデータによると、10月9日(火)西部インドネシア時間11時までにジャカルタ方面から通行してきたバイクの台数は10,375台だった。

 一方、自家用車は2,952台で、バスは521台だ。10月8日(月)には、その幹線道路をジャワ東部方面、またはその逆方面へ向かい、通行する各種車両の数は、122,113台を記録した。

 その前日の車両数は93,796台を記録している。1分間に33台を記録した10月9日(火)未明から、この増加は始まったようだ。

 この通行車両数の激増のため、チェレンとジャティバラン間の区間は、ジャカルタからの一方通行となった。


注1) ルバラン: 断食明けの祭り
注2) 西部インドネシア時間: インドネシアでは、時間が西部インドネシア時間(日本時間−2時間)、中部インドネシア時間(日本時間−1時間)、東部インドネシア時間(日本時間と同じ)に分かれている。
注3) ロロ船: 貨物船の一種で、トレーラーやトラックなどが乗り込み、そのまま荷物の搭載や揚陸をすることができる。



(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:li0710101kk)

原題:Hari Ini Puncak Arus Mudik
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=309990&kat_id=3



ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ