インドネシア語新聞翻訳
2011年3月13日(日)
【メディア・インドネシア紙】


在日インドネシア大使館、仙台と福島の121人のインドネシア国民を避難させる

【ジャカルタ】
 東京のインドネシア大使館(KBRI)は、地震と津波による災害で宮城県仙台市の海岸地域の避難所にいるインドネシア国民121人と、福島県のインドネシア人学生4人を避難させるために、2台のバスと1台のバンを出発させた。

 大使館は、日本時間3月15日午後2時には、すべてのインドネシア国民がすでに東京に到着しているだろうと考えている。「仙台へ向かう避難チームを指揮しているザエナル少佐は、6ヶ所の避難所に121人のインドネシア人がいると報告している。われわれは、彼らを〔仙台市の〕三条中学校の避難所に集中させるよう努力している」と東京のインドネシア大使館のスタッフ、ニディア・カルティカサリ氏、は13日(日)に国際電話を通じて述べた。

 ニディア氏によると、仙台と福島に向かう場合、地震によって破壊されていない唯一のルートは新潟県経由だ。大使館チームが仙台と福島の2ヶ所の避難場所に到達するには20時間ないし24時間かかり、そこから東京へ戻るにも同様の時間がかかる。

 大使館のバンは、東京から240km離れている福島県で爆発した原子力発電所近くにある、複数箇所の寮から4人の学生をピックアップする。大使館では、この4人の学生の居場所は原子爆発<原文のママ>から40kmのところにある、との情報を得ている。

 「つまり、彼らは安全圏にいるということだ。危険であると発表されているのは20km圏内で、もしその圏内ならばわれわれは中に入ることはできない」と同氏は語り、その上、引き続き日本政府からの情報を精査し続けていると述べた。

 アセアン各国の大使館も、インドネシアに続いて避難チームを続々と出発させている。タイは2台のバン、フィリピンも2台のバン、ブルネイは1台のバンを送った。ところでマレーシアはインドネシア大使館チームの車に便乗する形でようやく5人のレスキュー隊員を送った。

 「もっとも戻るときはインドネシア国民をまず優先させる。特に女性と子供を」と彼女は付言した。

(翻訳者:山本肇)
(記事ID:in1103133hy)

原題:Parabek, Sebuah Kampung Syariah
http://koran.republika.co.id/koran/14/128722/Parabek_Sebuah_Kampung_Syariah


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