インドネシア語新聞翻訳
2011年2月28日(月)
【メディア・インドネシア紙】


〔在リビアの〕インドネシア人253名、在チュニジア・インドネシア大使館に到着

【ジャカルタ】
 在チュニジア・インドネシア大使館は、日曜日(2月27日)にジャカルタで行われた記者会見を通じて、リビアから避難したインドネシア人253名を受け入れた〔ことを公表した〕。

 在チュニジア・インドネシア大使であるムハンマド・イブヌ・サイド氏と外務省治安外交局長であるサムス・リザル氏は、土曜日〔2月26日〕に、在チュニジア・インドネシア大使館が借り上げたチュニスエア所有のA-300型機を利用して到着した彼らを、チュニス・カルタゴ国際空港で出迎えた。

 同大使は、マルティ・M・ナタレガワ外務大臣の「政府の任務は、海外にいる全てのインドネシア人を守ることだ」というメッセージを伝えた。同大使は、リビアにまだ在留する全インドネシア人が祖国に無事到着するまで、避難が順調に行われることを期待している。

 そのインドネシア人の中には書類不備で〔チュニジアの〕ビザを取得していない者もいたが、チュニジア空港での避難手続きは順調に行われたという。それは、在チュニジア・インドネシア大使館とチュニジア外務省、チュニジア国境警察、チュニジア入国管理局との協力と調整のおかげであり、同入国管理局はリビアを避難してチュニジアに向かったインドネシア人に対して、到着ビザ(訳注1)で入国許可を与えた。

 その後、そのインドネシア人253名は大使公邸に案内されて説明を受け、大使は〔彼らに〕外務大臣からのメッセージを伝えた。彼らは診察を受け、食料、飲料、衣類などの緊急時の必需品を受け取り、そしてカウンセリングも受けた。

 在チュニジア・インドネシア大使館は、書類の完備や宿泊施設への〔彼らの〕振り分け、インドネシアへの帰国準備計画またはその後の行動決定のための他の必需品を揃えるために、再度そのインドネシア人たちについてのデータを取った。

 在チュニジア・インドネシア大使館のリストによれば、インドネシア人253名は、ウィカ株式会社(訳注2)従業員201名、女性労働者22名、他の会社の労働者12名、大学生18名から成る。

 去る金曜日(2月25日)に、在チュニジア・インドネシア大使館は、リビアの首都トリポリにあるマレーシア建設会社の従業員であるインドネシア人6名を、すでに避難させた。そのインドネシア人労働者6名は、チュニスエア機でチュニジアに避難し、現在は在チュニジア・インドネシア大使館の保護下にある。

 リビアを避難した全てのインドネシア人は、すでにチュニジアに到着し、現在は在チュニジア・インドネシア大使館が準備した避難所に収容された。その避難所は、大使公邸(避難所1)、在チュニジア・インドネシア大使館(避難所2)、〔大使館の〕インドネシア人職員の家(避難所3)、暫定的な宿泊施設(避難所4)から成る。

 さしあたっては、インドネシア人80名は大使公邸に、30名は在チュニジア・インドネシア大使館に、20名は「インドネシア人職員」の家に、129名はホテルに収容された。インドネシア人たちの帰国は2段階で行われる予定だ。

 第1段階では、ウィカ株式会社の従業員201名が、定期便の空席〔状況〕に基づいて祖国に帰国する。ウィカ株式会社の従業員たちは、エミレーツ航空の航空チケットを個別に所有しているからだ。その他のインドネシア人は、次の段階でインドネシアに避難する予定で、在ジャカルタ・インドネシア人避難特別対策チームからその後の指示を待っている。 【Ant/OL-2記者】

訳注
1) 到着ビザ: 入国するときに、入国管理局で発給されるビザ。発給してくれる空港には制限がある。
2) ウィカ株式会社: 建設、エンジニアリング、貿易、不動産、製造業部門で活動する国有企業の一つで、1960年3月に創設された。

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:in1102283kk)

原題:Sebanyak 253 Warga Indonesia Tiba di KBRI Tunisia
http://www.mediaindonesia.com/read/2011/02/28/206566/18/1/Sebanyak-253-Warga-Indonesia-Tiba-di-KBRI-Tunisia Krisisi Libia


ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ

ISEA TOPへ