インドネシア語新聞翻訳
2010年9月27日(月)
【レプブリカ紙】


インドネシア、〔アセアン・米首脳会議で〕イスラーム恐怖症を無くすことを呼びかける

【ニューヨーク】
 インドネシア政府はアセアン・米首脳会議の全加盟国に対し、共同でイスラーム恐怖症を無くそうと呼びかけた。

 「われわれは会議で、われわれにとって望ましくないイスラーム恐怖症があることを指摘し、アセアンの加盟国と米国に対し、協調してその症候を無くそうではないかと提案した」と先週末ブディオノ副大統領はニューヨークで記者団に語った。

 副大統領は、9月24日オバマ大統領の開会宣言の下ニューヨークで行われたアセアン・米首脳会議にインドネシア代表団を率いて参加した後に、この症候をなくすことの重要さに関する言明を行った。

 この記者会見にはインドネシアのマルティー・ナタレガワ外務大臣、開発監視管理諮問会議クントロ・マンクスブロト議長、およびディノ・パッティ・ジャラル駐米米国大使も出席した。

 ブディオノ副大統領はさらに、インドネシア政府はこの首脳会議で、アセアンの全加盟国および先進国、特に米国に対し、足並みを揃えて宗教的寛容を守り、イスラーム恐怖症を解消することを呼びかけた、と説明した。またそのためには各国で宗教間の対話を増やすことが必要だとのメッセージも発したと語った。

 それ以外に、社会に対し、イスラームをよりよく説明することも必要だと同副大統領は語った。「宗教間の対話が非常に大切だ。そのほかアセアンの各国と米国が宗教的寛容度を高め続けることが望ましい」

 オバマ大統領をはじめ、それぞれの国を代表している政府首脳および高官は、このインドネシアの提案を快く受け入れ、このイスラーム恐怖症を解消すべく努力を惜しまないとしている、と同副大統領は語った。

 「このインドネシアの提案は、全ての国の代表から例外なしに肯定的な反応を得た」と副大統領は語った。同副大統領によれば、この首脳者会議の機会にインドネシアは、オバマ大統領が特定の人たちに対し9月11日にコーラン焼却を行わないように積極的に呼びかけたことに関して、感謝の言葉を述べた。

 インドネシア・ウラマ評議会国際関係協力部門のムヒッディン・ジュナイディ議長は、副大統領がアセアン・米首脳会議で行ったこの呼びかけを歓迎した。「アセアン加盟国および先進国、特に米国がイスラーム恐怖症を無くすようにと副大統領が呼びかけたことは、立派で積極的な行動だ」と同議長は述べた。

 彼によると、これまでインドネシアは宗教間の融和におけるパイオニアとして自分自身を位置づけてきた。そればかりでなく、いくつかの国はインドネシアを宗教間の調和のある寛容と融和を発展させてきた手本としていると同議長は語った。

(翻訳者:山本肇)
(記事ID:in1009271hy)

原題:Indonesia Ajak Hilangkan Islamofobia
http://koran.republika.co.id/koran/14/119694/Indonesia_Ajak_Hilangkan_Islamofobia


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