インドネシア語新聞翻訳
2010年7月11日(日)
【メディア・インドネシア紙】


パムカサン県のインドネシア・ウラマ評議会はタコのパウル君の予想を信じることをハラムとする

【パムカサン】  東ジャワ州パムカサン県のインドネシア・ウラマ評議会(MUI)(訳注1)は、タコのパウル君がワールドカップで出した予想を他の〔者による〕予想と同様に正しいと信じることはハラム(訳注2)であるとのファトワ(訳注3)を7月11日(日)に出した。

 予想が的中していると見なされるその海の生物の存在は、パムカサン県の MUI の見解によれば、人々を迷わすものであり、多神教および他のマイナスの要素を内包した多くのことを喚起する可能性がある。

 「もしも、ただ単に〔予想を〕信じるだけなら、それはイスラーム法上ハラムであるに留まる。しかし、その信用の程度が行き過ぎ、信仰と依存を伴うようになるならば、それは多神教を認めているということになる(訳注4)」とパムカサンのMUIの副会長であるアブドゥル・ゴフール氏は語った。

 同氏によると、たとえ動物の行為が、ある予想として解釈することができ、またそれが当たっていたとしても、そのことが信仰や依存を喚起してはならない。なぜなら、そのような態度は神に対する信仰をなくす恐れがあるからだ。

 多く報道されたように、ワールドカップの決勝戦を控えて、予想家タコのパウル君は、彼が出したいくつかの予想が的中したと考えられ、大きな騒ぎを引き起こした。そして、この生物の行動が、この世界レベルでのサッカー競技の場において、どこが優勝者になるかを見るためのよりどころにされたのだ。


訳注
1) インドネシア・ウラマ評議会: 宗教学者がさまざまな問題に対し、イスラーム法に基づいた見解を示す官製のイスラーム法学組織
2) ハラム: イスラーム法によって禁止されている行為、摂取物
3) ファトワ: イスラーム法に基づく宗教学者の見解
4) 多神教を認める: 多神教を認めることはイスラーム教を根底から否定することを意味する。


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:in1007113hy)

原題:MUI Pamekasan Haramkan Percayai Ramalan Paul Gurita
http://www.mediaindonesia.com/read/2010/07/11/154832/262/4/MUI-Pamekasan-Haramkan-Percayai-Ramalan-Paul-Gurita


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