インドネシア語新聞翻訳
2010年1月28日(木)
【レプブリカ紙】


インドネシアと米国の宗教指導者、協力を合意

【ジャカルタ】
 インドネシアと米国の宗教指導者がさまざまな分野で協力関係に入ることで合意した。この合意は25日(月)から27日(水)にかけてジャカルタで行われたインドネシアと米国の宗教横断協力フォーラムの成果だ。

 このフォーラムで策定された合意内容は、インドネシアの代表バッハティアル・エフェンディ氏と米国の代表テオドール・マカーリック枢機卿によって読み上げられた。この宗教横断協力による合意は、教徒が抱える全般的な問題と世界の人々が直面している今日的な問題に関わるものだ。

 つまり、貧困、気候変動、教育、そして清潔な政府といった問題だ。「われわれは他の社会団体や政府と共にインドネシアと米国間で宗教横断的な協力関係を結ぶことで合意した」とバッハティアル氏は語った。また両国の宗教指導者たちは、この協力関係を良好な状態で続けることでも合意した。

 米国代表団を率いたプラディープ・ラマムルティ氏は、この宗教横断的会合は米国にとって最初のケースだと語った。「このインドネシアとの会合はわれわれにとって初めてのことだ。われわれはこれを他の国の宗教を横断する指導者たちとの同様の話し合いの手本とすることができる」と語った。

 ホワイトハウスのアメリカ国家安全保障会議、グローバル・エンゲージメント(世界的関与)の上級役員の職にもある同氏は、今後両国で共同の関心事についてはそれが何であれ、両国の宗教指導者がその確認を行う必要があると述べた。その上で現存の問題の解決に努力する。

 「共通の関心になっているものが何であれ、それが分かったら、この問題の解決方法を探そうではないか」と同氏は述べた。彼は両国の間のより良き理解が宗教指導者たちにも両国にもより良い関係を生むだろうと追加した。

 同氏によると、彼らが行う協力は合意書の中に述べられている分野に限る必要はない。例えば、情報技術の分野における協力など、現在世界の問題になっている他の分野でも協力することができる。

 同氏は宗教団体が社会のプラスの変革を後押しするために大きな力を持っていることを評価した。彼らは社会の中の人間性に関する諸問題および他の問題に取り組むに当たり、常に最前線に立っている。そのため、彼は宗教団体およびその指導者が、人間性の問題に関心を払うだけに留まらないことを希望している。

 彼らは社会に存在する他の問題にも反応できることが望ましい。思い出して欲しい。これまで彼らは広く社会にインスピレーションを与えてきたではないか、と同氏は説明した。この宗教横断協力フォーラムは、イスラーム世界とのより良き協力関係を築くためのバラク・オバマ米国大統領の試みの一環だ。

 インドネシア教会連盟の事務総長であるゴマール・グルトン氏は、各宗教評議会は世界平和に大きな関心をよせていると語った。

(翻訳者:山本肇)
(記事ID:in1001281hy)

原題:Pemuka Agama RI-AS Sepakati Kerja Sama
http://koran.republika.co.id/koran/14/102626/Pemuka_Agama_RI_AS_Sepakati_Kerja_Sama



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