インドネシア語新聞翻訳
2009年12月10日(木)
【デティック紙】


メッカ巡礼団の帰国スケジュールが順調にすすむことに、ガルーダ航空は楽観的

【メッカ】
 ガルーダ・インドネシア航空会社は、インドネシア・メッカ巡礼団の帰国フライト・スケジュール〔の遅れ〕が改善されることを予測した。これまで問題があると指摘されてきた3つの事象が直ちに正常になれば、スケジュールどおりの航空機の運航が可能になるものと、ガルーダ関係者も楽観的に考えている。

 これまでメッカ巡礼団の帰国便のスケジュールの遅れは、ジェッダのキング・アブドゥル・アジズ(KAA)空港からのフライト回数が多いためだったが、5日目に入ってから改善が見られ、すでにスケジュールどおりに運航されたガルーダ機もでてきた。

 「少なくとも昨日〔12月9日〕までにガルーダ機4機がスケジュールどおりに運航された。3つの問題が正常になれば、フライト・スケジュールはさらに改善されると我々は楽観的に考えている」水曜日(12月9日)にジェッダのアンバサダー・ホテルで、ガルーダ・インドネシア航空会社の巡礼事務局長であるハディ・シャーレアン氏は、ジェッダ現地事務所メッカ巡礼運営委員会の巡礼メディアセンター報道陣に対して、そのように述べた。

 スケジュールどおりに出発した4つのフライトグループ(訳注1)とは、日曜日〔12月6日〕ジェッダ時間21時発でバンダ・アチェ行きのフライトグループ5、6時45分発でバリックパパン行きのフライトグループ4、7時45分発でジャカルタ行きのフライトグループ9そして18時30分発でソロ行きのフライトグループ9だ。

 一方、正常な巡礼フライトに支障をきたし、3-4時間もの遅れを出したといわれる3つの問題とは、専用駐機区画の割当が回ってこないほどのフライト回数の多さ、出国審査場に向かう入り口(ゲート)での乗客の渋滞(混雑)、および航空券と手荷物品の検査(チェックイン・カウンター)の手際の悪さだ。

 ハディ氏によれば、12月2日に巡礼団の帰国が開始されてから、ガルーダは乗客23,568名からなる69組のフライト(フライトグループ)を実施したが、まだ乗客約91,000名からなる231のフライトグループが残っており、2010年の1月1日までに、ジェッダのキング・アブドゥル・アジズ(KAA)空港およびメディナのアミル・ムハンマド・ビン・アブドゥル・アジズ(AMAA)空港から次々と出発して〔インドネシアに〕到着することになっている。

 今回の巡礼シーズン(イスラーム暦1430年/西暦2009年)にガルーダは300のフライトグループで一般巡礼者114,434名を運ぶ割当を獲得し、残りの175のフライトグループはサウジ・アラビア機(サウジア航空)で飛び立った。

 一方、メッカ巡礼プラスツアー(訳注2)事務局関係者(BPIHK)を含む巡礼者は210,000名に達した。巡礼フライトを支援するために、ガルーダは自社機を運航する他に、航空機13機をチャーターした。〔それらは〕ボーイング747型機4機とボーイング777型機2機、そして2009年4月に製造されたばかりの最新型2機を含むエアバス機7機だ。それらの航空機は1992年製から2009年製で、まだ新機種に属す。

 同氏は次のように述べた。ガルーダは今年新型のエアバス機4機を、そして来年にはボーイング777型機を3機購入する予定だ。一方、ヨーロッパへも空路を拡大し、2010年7月にはジャカルタ・アムステルダム間の空路も開かれる。

 先日聖地で巡礼運営を視察した際に、インドネシア共和国国民議会第8委員会(訳注3)のアブドゥル・カディル・カルディング委員長が、巡礼チケットの運賃が1,800米ドル〔約162,000円〕は高すぎると発言したことを受けて、ハディ氏は次のように明言した。チケットの価格の決定は宗教省と国民議会共同で討議された。

 そのチケット価格の決定時には国際原油価格は1バレルあたり54米ドル〔約4,800円〕で、現在は1バレルあたり70米ドル〔約6,300円〕、そして当時の価格は1バレルあたり65〔米〕ドル〔約5,800円〕だったと推定される。

 ハディ氏は次のように説明した。インドネシア巡礼団に適用される費用は地域ごとに4区域に分けられ、西端の搭乗地である〔スマトラ島〕バンダ・アチェ空港から〔の費用〕は1人当たり1,573米ドル〔約141,000円〕だが、東端の搭乗地である〔スラウェシ島〕ウジュンパンダン空港からの搭乗者〔の費用〕は最も高く、1,903米ドル〔約171,000円〕となっている。

 「チケットの費用は他の航空会社とほぼ同じだ。サウジ・アラビア航空会社も我々に従っている。国民議会は当時チケットの価格を決定するのに参加していた訳だから、現在国民議会がチケットの価格が高すぎると言うのであれば、それは妥当ではない。ましてやチケットのシステムは区域により異なるのだから」
【zal/lrn記者】


訳注
1) フライトグループ: メッカ巡礼に行く際、出発地域ごとに結成されるグループ。出発地域に加え、それぞれのグループに番号がつけられる。グループごとに人数の差があり、100人程度のものから数百人に及ぶものもある。それぞれのグループに医師等の役員が同行する。
2) メッカ巡礼プラスツアー: インドネシアのメッカ巡礼ツアーには、ONHツアーとONHプラスツアーがある。後者の方が費用が高く、宿泊場所などが前者に比べて良い。
3) 第8委員会: 宗教、社会、そして女性のエンパワーメントに関わる問題を担当する委員会

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:in0912105kk)

原題:Garuda Optimis Jadwal Pemulangan Jamaah Haji Lancar
http://www.detiknews.com/read/2009/12/10/084908/1257535/10/garuda-optimis-jadwal-pemulangan-jamaah-haji-lancar



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