インドネシア語新聞翻訳
2009年1月5日(月)
【レプブリカ紙】


イスラーム教徒はパレスチナに支援を

【バンジャルマシン】
 インドネシアのイスラーム教徒は、パレスチナの人々に対して競って人道支援を行うよう呼びかけられている。ムハマディア(訳注1)のディン・シャムスディン議長は、人道支援はパレスチナのイスラーム教徒の苦境に対するインドネシアのイスラーム教徒の具体的な連帯の現れであると語った。

 「負傷し病院で手当を受けているパレスチナの人々の苦しみを軽くするため、彼らを支援しよう」とシャムスディン議長は、先週南カリマンタン州バンジャルマシンで行われたムハマディア誕生99周年記念演説を終えた後に呼びかけた。同氏はパレスチナのイスラーム教徒は食料、水、薬、そして電気不足の危機にも直面しているのだと語った。

 同氏はインドネシアの全イスラーム教徒に対し、具体的な支援で人間としての連帯を示すよう要請し、「それはパレスチナの人々にとって、非常に必要なことだ」と断言した。同氏によると、パレスチナの人々を何百人と殺害し何千人と負傷させたガザ地区への爆撃という野蛮な行為に対して、イスラエルの指導者は国際裁判にかけられるべきだという。

 「ムハマディアだけでなく全イスラーム組織、さらに他宗教の信者組織もイスラエルの行為を蛮行と見ている。ムハマディアは、イスラエルの指導者たちを人道に反する犯罪者として国際裁判にかけるよう強く要求する」と同氏はきっぱりと語った。しかし、インドネシアのイスラーム教徒はこの事態にとかくの発言をするよりも具体的な支援を行うほうが良いと述べた。

 ムハマディアはすでにメンバーの一人をパレスチナに送り込んでいる。「ムハマディアの医療チームがパレスチナへ出発する計画もある。われわれは苦境にあるガザの住民に配給するための資金を集めることになるだろう」と語った。同氏はいくつかのイスラーム組織がイスラエルに抵抗するためにボランティアを送ることを政府は深刻に受け止める必要はないと述べた。「ガザ地区に到着することは、容易ではない」

 一方、ナングロ・アチェ・ダルサラーム州のイスラーム教学者と、東インドネシアで最大のイスラーム組織アルカイラットは、パレスチナにおけるイスラエルのシオニズム(訳注2)の残忍な攻撃をアメリカ政府がサポートしていることに対する抗議行動として、世界各地のイスラーム教徒にアメリカ製品のすべてをボイコットするよう呼びかけた。


訳注1) ムハマディア: 改革派イスラーム団体
訳注2) シオニズム: パレスチナに自らの国の再建をめざすユダヤ人の民族運動


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:in0901051hy)

原題:Umat islam Diimbau Berikan Bantuan
http://www.republika.co.id/koran/14/24192.html



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