2007年12月7日(金)

14ヵ国のイスラーム教徒の青年、会議を開催

 イスラーム教徒の青年たちは、ますます複雑になった暮らしに活力を与え、文化の発展面で役割を担うことが期待されている。

 水曜日から木曜日(11/28-29)にかけて、バトゥ市、ブンガ・クラブホテルで行われた国際会議に14ヵ国の青年60人が参加した。インドネシア、米国、イギリス、ケニヤ、バングラデシュ、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、フランス、シンガポール、オランダの青年たちが、イスラーム教徒の青年たちが改革者として担うべき役割について意見交換をした。

 「イスラーム教徒青年国際会議は、三者間の協力のもとで開催された。三者とは、宗教省、マラン・イスラーム大学、オランダのライデン大学だ」とイスラーム教徒青年国際会議委員長、マシュクリ・バクリ博士は説明した。

   マラン・イスラーム大学の宗教学部講師でもある同氏は、会議で次のように述べた。参加者の青年たちは、各国にある社会機関、NGOや大学の代表で、宗教、文化、社会、政治などの様々な視点から、青年問題について意見を述べるために派遣された。

 同氏によれば、青年問題はとても興味深いもので、討論する価値があるという。成長過程にある青年たちが、実現に向けての思索をしているからだ。その思索の過程で、14ヵ国の青年を含め、様々な国や集団の青年たち自身による討論がなされるべきだという。

 最も根本的な問題は何か、その討論を通じて知ることができる。さらに最も重要なのは、別の解決方法を探求することだ。そのため、出席者たちはそれぞれの国の青年問題を解説するのだ、と同氏は語った。

 インドネシアについて例を挙げると、改革の時代(注1)の開始以来、社会改革者としての青年の役割が非常に大きくなったと思われる。宗教組織やNGOの発展もまた同様であるとし、例として、イスラーム学生連盟(HMI)、インドネシア・イスラーム学生運動(略称PMII)、ムハマディア(注2)青年会(略称IMM)などの存在を挙げた。「青年の諸団体の存在は討論する対象として興味深い。このイスラーム教徒青年国際会議の討論の場で、各国のイスラーム教徒青年たち自身も議論に参加することに関心を持っている」と同氏は発言した。

 この国際会議の成果が、社会に広く役立つことを、同氏は確信している。「まして会議の成果が公表されれば、問題に直面する青年への手助けや助言となるだろう」と付け加えた。それ以外にも成果公開は、政府が時代の流れにあわせ、青年を活躍の場へ導く参考となるだろう。青年の意欲は計り知れないので、そんな彼らだからこそ政府も導くことができるのだ。

 そのため、イスラーム教徒青年国際会議を通じて、より包括的な足がかりを得られることを期待する。さらに、「イスラーム教徒の青年たちが、ますます複雑になった暮らしに活力を与え、文化の発展面で役割を担うことを期待する」と同氏は述べた。

【aji記者】


注1) 改革の時代: 1998年5月、32年間に及ぶスハルト政権終焉と共に幕を開けた。インドネシアでは、これをきっかけに民主化・改革の流れが進行した。
注2) ムハマディア: 改革派イスラーム団体



(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:in0712071kk)

原題:Pemuda Muslim 14 Negara Gelar Konfrensi
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=316363&kat_id=147



ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ