インドネシア語新聞翻訳
2010年4月29日(木)
【メディア・インドネシア紙】


学校の課外宗教活動に暴力思想が忍び込まぬよう警戒せよ

【ソロ】
 イスラーム教徒知識人のアズユマルディ・アズラ氏は、生徒が行っている宗教的課外活動および学校のモスクでの活動に警戒するよう教育関係者に注意を促した。この二つの活動を通して、暴力支持者の思想が子供たちに忍び込んでいると推測されているからだ。

 同氏は、イスラームの精神主義的宗派が学校で行う課外活動と、学校のモスクでの活動に対して、学校の管理者が厳密な警戒と監視を行うことを強く主張している。

 「これまでこの種の活動がしばしば子供たちに暴力思想を植え付けるきっかけとなっていたと推測される」と同氏は、4月29日(木)ソロのアル・ムアイヤド・イスラーム寄宿塾で行われた「テロの危険を予防する」というテーマの討論会に論者として出席する前に記者に対して語った。

 若者たちは説得しやすいので、しばしばテロ実行グループの要員養成のターゲットになっている、と同氏は語った。そのほか、世の中にあるさまざまな社会的背景が、勧誘者が説得をスムーズに進めるために、利用されている。

効果的でない宗教教育
 アズユマルディ氏は、地域および一般学校における宗教教育の極端な少なさが、若者の宗教理解の低さに影響していると考えている。皮肉なことに、この学校での宗教教育こそ、その極端な少なさのために、宗教の価値を理解する生徒個人を育てる上で逆効果になっている。

 「1週間にあと1時間か2時間授業を増やすべきだ。たしかに、授業時間を増やすことが、そのまま宗教心の生徒への浸透が進む保証とはならない。そのため、私は授業時間を増やすとともに、方法を変えることも必要だと考える」と彼は語った。

 これまで、一般学校における宗教教育のやり方は、他の授業科目のように、頭で理解すればよいというものだった。この方法は生徒たちに宗教を学問として理解させるだけだ。しかし、宗教教育のやり方は、実践に重点をおいた心で理解するものに変わるべきだ、と彼は続けた。


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:ed1004295hy)

原題:Waspadai Kegiatan Ekskul Keagamaan di Sekolah dari Paham Kekerasan
http://us.detiknews.com/read/2010/04/29/161759/1347975/10/waspadai-kegiatan-ekskul-keagamaan-di-sekolah-dari-paham-kekerasan



ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ

ISEA TOPへ