インドネシア語新聞翻訳
2009年7月8日(水)
【レプブリカ紙】


高校でのイスラーム経済のカリキュラムを討議

【ジャカルタ】
 高等学校教育におけるイスラーム経済のカリキュラムの準備のため、ジョグジャカルタのムハマディア大学はさらに徹底した討議を行った。先日の全国的な教育セミナーとワークショップ「高等学校におけるイスラーム経済教育の形式とメソッド」開催後、同大学は高等学校教育のイスラーム経済のカリキュラムの内容について討議する、第2回目の会合を開催する予定だ。

 同大学の経済学研究プログラム長の、マシュフディ・ムコッロビン氏は次のように述べた。その内容は大雑把なイメージでは、大学の教材とあまり変わりないだろう。「しかし高等学校向けの内容は、中身がもっと単純なもので、その中にイスラーム的価値も導入される予定なので、負担にはならないだろう」と同氏は先日本紙に対して述べた。初期段階では、導入されるカリキュラムも教師たちの能力に見合ったものとなる。

 そのカリキュラムの内容の討議のために、大学側は現地査察を行い、高等学校の教員たちに意見を求める予定だ。次回の会合は3ヶ月以内に行われ、今年末までにカリキュラムが完成されることを期待すると、同氏は付け加えた。

 討議がすでに十分ならば、大学側はそのカリキュラムを国家教育省へ提出する予定だ。同氏は次のように続けた。最初はまず、ムハマディア高等学校教育で、そのカリキュラムを実施することを提案する。しかし、他の高等学校で実施する可能性も、大学側は否定しない。

 前回のセミナーに参加した数校の代表団の教員たちには、学校においてイスラーム経済の学習を発展させようとする熱意がみられた。「その時参加した高等学校の教員たちは、意見を交換することに全力を傾けており、反応は非常に前向きだった」

 一方、イスラーム経済専門家協会〔以下IAEI〕は、そのカリキュラムの準備に対する支持を表明した。「ジョグジャカルタ・ムハマディア大学と契約をし、共にイスラーム経済のカリキュラムを社会に普及させる活動を支持するつもりだ」とIAEIのムスタファ・エドウィン・ナスティオン総裁は述べた。

 IAEIは事前に、インドネシア銀行やインドネシア銀行開発組織〔略称LPPI〕と共に、高等学校の経済科の教員向けにイスラーム経済の研修を行った。同氏によれば、現在インドネシア社会の人々の間では、イスラーム経済を発展させようとする意識が高まり始めているという。いくつかの地域では、学校のカリキュラムにイスラーム経済が既に加えられている。
【gie記者】

人材の需要が高まる

 発展し続けるシャリア金融業のニーズに合わせ、いくつかの大学がイスラーム経済研究プログラムを行った。シャリア金融業のマーケットシェアが5%になることを推進するには、シャリア銀行業界におよそ1万4千人の人材が必要だと推定される。次はシャリア銀行員の人数のデータ一式だ。

シャリア銀行員の人数
2005年: 5,996人
2006年: 7,371人
2007年: 8,685人
2008年: 11,752人
2009年5月: 13,464人
資料:インドネシア銀行


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:ed0907081kk)

原題:Ekonomi Islam di SMA Dibahas
http://www.republika.co.id/koran/17/60765/Ekonomi_Islam_di_SMA_Dibahas



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