インドネシア語新聞翻訳
2009年2月28日(土)
【レプブリカ紙】


情報技術を習得すべき

【ジェムベル】
 モハマド・ヌー通信情報大臣は、インドネシア各地のイスラーム寄宿塾は情報・通信技術(以下IC技術)を習得し活用すべきだと語った。

 「IC技術を習得することによってイスラーム寄宿塾は研究、教育、人格形成、そして経済の建設的発展の中心になる機会を持つことになる。」通信情報大臣は26日(木)夜、東ジャワ州ジェムベル県パトゥランにあるアル・コディリ・イスラーム寄宿塾での国民安全祈願読誦の儀式に出席したあと、このように語った。

 イスラーム教徒約5000人が出席したこの儀式で、テレビ会議技術の紹介があった。寄宿塾生および信徒がこのテレビ会議で、そこから遠いジャカルタの大統領府にいるユドヨノ大統領と直接顔を合わせて話し合うことができた。

 この公開の場でのテレビ会議は、アル・コディリ・イスラーム寄宿塾のアフマド・ムザキ・シャー師が通信情報大臣の臨席の下、指揮をとった。このテレビ会議がイスラーム寄宿塾に普及する可能性のあることは、この最新の技術が都会の人々のみの独占物ではないことを証明するものだと大臣は述べた。

 「テレビ会議技術はもう皆のものになっている。イスラーム寄宿塾を含めて」と大臣は述べた。その場にいた寄宿塾生および信徒は、ユドヨノ大統領とアフマド・ムザキ・シャー師との会話を直接に見聞することができた。

 ユドヨノ大統領の傍らには閣僚が6名、すなわちファディラー・スパリ厚生大臣、スディ・シララヒ内閣官房長官、ハッタ・ラジャサ国家官房長官、プルノモ・ユスギアントロエネルギー・鉱物資源大臣、クスマヤント・カディマン調査・技術大臣、そしてフィー・ジャマル運輸大臣者が控えていた。

 通信情報大臣によると、テレビ会議をイスラーム寄宿塾へ導入するのは、インドネシアで最も古いこの教育機関が、自立的な伝統と文化など大きな可能性と潜在力を持っているからだ。「テレビ会議の導入が、イスラーム寄宿塾は技術に縁がないという悪名を払拭させると期待している」と大臣は語った。

 技術を通じてアル・コディリに学ぶ人たちは大統領と彼らの指導者の間の対話を直接見聞することができると大臣は語った。大臣はまた、イスラーム寄宿塾におけるテレビ会議の存在は、ある任務は何かを欠いては完璧に成就され得ないというイスラームの規範から出発しているとして「だから、その何かは必須になる」と述べた。

 通信情報大臣は、この規範は大衆的な性格を持つIC技術と関連していると説明した。「誰であれ、その職業が何であれ、IC技術は必要だ。今やIC技術なしでは生活は完璧さに欠ける。そのため、IC技術はわれわれの任務の遂行を完璧なものにする存在となっている。」

 対話の中でユドヨノ大統領は、アル・コディリ・イスラーム寄宿塾でこの祈願読誦儀式に参加している人たちに対し、インドネシアの国と国民がつねに安全で豊かであるよう祈り続けて欲しいと要請した。大統領はまた民主主義の祭典、すなわち来る4月9日に行われる2009年総選挙の運営をイスラーム教徒が成功させるよう指示した。

 「総選挙は怖がるものではない。順調に行われるよう、よく見守ろうではないか。選挙権を上手に利用して欲しい。われわれ国民がつねに安泰であるよう団結と結束を護ろう」と大統領は述べた。

 「国を興そう。われわれが団結すれば、国に調和が生まれる。しかし、互いに敵視すれば、国はばらばらになるだろう。」大統領は宗教指導者や長老たちにイスラーム的な生活を実践するよう伝えた。

 祈願読誦儀式はアル・コディリ・イスラーム寄宿塾でレギ(訳注1)の金曜日に毎夜、夜の礼拝から深夜まで日常的に行われている。「ここに出席しているすべての信徒はわれわれが招待したわけではない。彼らはこの国と国民が常に平和で安全で平穏であるよう祈願するために自分の意思で来ているのです。」とアフマド・ムザキ師は述べた。


訳注1) レギ: ジャワの市場暦、5曜のひとつ。レギ、パイン、ポン、ワゲ、クリオンの5曜があり、これらを7曜と組み合わせて使う。


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:ed0902281hy)

原題:Teknologi Informasi Harus Dikuasai
http://www.republika.co.id/koran/14/34445/Teknologi_Informasi_Harus_Dikuasai



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