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インドネシア語新聞翻訳
2008年11月7日(金)
ディニア・プトリで夢をつかむ
他の教育機関に入れなかったから、このイスラーム寄宿塾に入るわけではない
ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国、エジプトその他の国々の旗と並んで、紅白旗(訳注1)が掲げられている。それらの旗のポールは、柱の多い白く塗られた建物の前に据えられている。間違えないで欲しい。この建物は国連のものでなければ外国機関の出先でもない。この建物は、西スマトラ州パダン・パンジャン市にある教育機関ディニア・プトリのイスラーム寄宿塾、インドネシアでもっとも古い女性のためのイスラーム寄宿塾だ。
「何のために国連ビルのようにイスラーム寄宿塾の建物の前に旗を掲げているのか、とよくからかわれます」とパダン・パンジャン市のディニア・プトリの理事長となったファウジア・ファウザン氏は語った。
ファウジア氏が毎日イスラーム寄宿塾の前面に世界各国の旗を順番に掲げているのには、理由がある。彼女はディニア・プトリで学ぶ寄宿生が、いつの日にか彼女達が毎日見ている旗の国で高等教育を受け、働く夢を持つことを願っているのだ。
「寄宿生はできるだけ高い理想を持つべきで、この場所でその夢をいかに実現させるか鍛えられるのです」とジジという愛称を持つこのエネルギッシュな女性は語った。
建物の壁にもインドネシアと世界の有名な大学の名前が貼られている。バンドン工科大学、ガジャマダ大学、インドネシア大学、ボゴール農科大学、モナシュ大学、アル・アズハル大学等々。ジジはディニア・プトリで学ぶ寄宿生たちが、今から将来の計画を始めることを奨励しているのだ。
「他のところに入れなかったからという理由で、このイスラーム寄宿塾に入ってこられては困ります。寄宿生たちには高い理想を持って来て欲しいのです。医者になりたいのであれば、何の医者か、それにはどこの大学に入るか? 彼女達はすでに目標を決めていて、彼女達を指導し、その方向へ導くというのが方針です」
このイスラーム寄宿塾は、近代教育機関になることを公表しているとジジは語る。最新の教育理念も実行に移している。寄宿生たちは学問を習得するが、コーランを愛することも同時に学んでいる。
多くのマレーシアからの寄宿生が学ぶ場ともなっているこの女性イスラーム寄宿塾は、最新の教育理念を具体化するための整備も進んでおり、2003年以来さまざまな改革が行われている。5ヘクタールの広さを持つ構内には、校舎や学生寮が散在しており、実験室、図書館、スポーツ施設、コンピューター室、音響映像室などのような学生生活をサポートする施設もある。様々なプログラムも実施中である。
「寄宿生たちには学問を習得しただけで終わって欲しくない。コーランと学問の融合が出来るようになってもらいたい」とこのイスラーム寄宿塾を経営しているラフマー・エル・ユヌスィヤー財団の監査役であるファウザン・ミスラ氏は語った。
(中略)
ディニア・訓練センター(DTC)を経営しているアブディラー・ジクリ氏によると、この訓練センターは、寄宿生だけでなく広く各層の人たちのためにも訓練プログラムを提供している。DTCがあることで、イスラーム寄宿塾の存在も人々に知ってもらえているとアブディラー氏は語っている。
「この機関は、ディニア・プトリの運営を支えるため、確かに営利的な性格を持っていますが、従業員を教育する上で既に多くの企業・政府機関から信用を得ています」
彼は高等学校、地方水道局、パダン・パンジャンのマンディリ・シャリア銀行、インドネシア教育・開発・職業機関、パダン・セメント会社などのために訓練をすでに行っていると述べた。4年前にこの機関が設立されて以来、少なくとも15,000人が訓練を受けている。
ジジはディニア・プトリがやがては国際的な学校と肩を並べ、それを凌駕することを願っており、様々な整備を実施しているのは、過去の伝統を捨て去るためではなく、未来の挑戦に立ち向かうためであると述べている。
「この学校をより良いものにしなければなりません。女性のための教育は、とても重要です。国民の今後は、女性にかかっているからです」
訳注1) 紅白旗: インドネシア共和国の国旗
(翻訳者:山本肇)
(記事ID:ed0811071hy)
原題:Meraih Mimpi di Diniyyah Puteri
http://www.republika.co.id/koran/52/12507.html
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