インドネシア語新聞翻訳
2008年6月20日(金)


コーラン朗誦コンテストへの参加

 ムサバカー・ティラワティル・クールアン(以下MTQ)とは、文字通りにはコーラン朗誦コンテストを意味する語だ。コーランに関する様々な内容がMTQのコンテスト題材となり、各コンテストに様々なグループが参加し、レベルごとに行なわれる。

 そのレベルとは、町村単位に始まり全国大会へと至るもので、全国大会に至るまで2年ほどかかる。MTQの基本目的と役目は、日常生活においてコーランにある善行を実践する媒体のひとつとなることだ。今回のMTQ全国大会は、2008年6月17-24日にバンテン州セラン市で開催されている。この行事は「コーラン朗誦によるイスラーム教徒の崇高な人格形成」がテーマで、33州からの代表が参加する。

 ジャカルタ首都特別州はこの機会を積極的に利用しようとした。代表を派遣する他に、ジャカルタ・イスラミック・センター(以下JIC)、精神育成(注1)・社会福祉局、労働者の精神育成センター等を含む16の宗教関連団体が入る展示場を設置した。この緑色一色の展示場では、JICがシンボルとなり、それを引き立てるために、オーナメントやJICドームの模型も作られた。展示物理チーム長のハジ・ダダン・スマルディ師によると、JICがシンボルに選ばれた理由は、ジャカルタにおけるイスラーム研究・発展の中心であるJICが、ジャカルタ・イスラーム教徒の活動の中心だからだ。

 この展示による伝道に参加する16の宗教団体が、共同で支援するものは4つある。社会、教育・伝道、設備・施設、文化・芸術だ。来訪者と周辺の人々に親近感を持ってもらうため、この100平米の展示場では、子供を対象とした様々なコンテストや抽選も行われる。

 イスラーム教徒にとって、この隔年の重要な機会を見過ごしてしまうのは、非常に残念なことだ。MTQは、イスラーム教徒が本当の意味でコーランを愛する精神を、再び育む媒体のひとつとして、認識されるべき行事だからだ。

 コーランはイスラーム教徒の生活に影響を与えるだけでなく、日常生活での指針となることが期待される。そのため、MTQ全国大会は、インドネシアのコーランの崇高さが実を結ぶ機会として、さまざまな関連業界から賞賛や支援を受けて然るべきだ。


注1) 精神育成: ここでは信仰を支えにしながら精神を鍛えることを意味する


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:ed0806201kk)

原題:Berperan Serta dalam MTQ
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=338325&kat_id=147



ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ

ISEA TOPへ