2007年10月26日(金)

ゴントルのイスラーム寄宿塾、ブックフェアー開催

 農村部に住む人々に関心を持ってもらうように、東ジャワ州、ポノロゴ県、ゴントル・ダルッサラム近代イスラーム寄宿塾は、第3回イスラーム・ブックフェアーを開催する。ブックフェアーは、2007年10月20-28日の8日間開催され、首都ジャカルタの出版社を含め、有名な50社が参加する。

 「イスラーム教徒が情報に常に関心を持ち続け、時代に取り残されず、さらに時代の変化を起こすことができるようにするというのが、国の指導者の理想であり、ゴントル近代イスラーム寄宿塾の創始者の理想でもある。イスラーム・ブックフェアーは、愛読家の人々はもちろん、一般の人々も対象にしており、情報に関心を持たせるひとつの試みだ」と、ゴントル・イスラーム・ブックフェアー実行委員長のムハンマド・リドロ氏は、水曜日(10月14日)の夜、本紙に語った。

 リドロ氏は、次のように述べた。前述のブックフェアーは、一般の人々が本に関心を持って本を好きになるきっかけになったり、読書を好む文化への足がかりとなることもできる。「本を読むことを好む文化の中で、本に親しみ、本を愛するようになるためには、様々な方法がとられるべきだ。今の社会で中心的な位置を占めるテレビ番組、センセーショナルな新聞記事に勝つには、興味を引くものでなくてはならない」

 リドロ氏は、ブックフェアーが、同時に交流の場としての意味を持つことを否定しない。「(ブックフェアーは)断食明けの大祭とイスラーム寄宿塾の寄宿生の来訪、保護者に付き添われたイスラーム寄宿塾新入生の入学申し込みに時期をあわせて行う」昨年の売上高は、およそ1億5千万ルピア(約189万円)だったが、今年の目標は5億ルピア(約630万円)としている。

 この小さな試みが、よりよく豊かで、平和な文化を構築する一助となることを、彼は期待する。「なぜ、ポノロゴ県の端に位置する小さなゴントル地方で行われるのか不思議に思われるだろう。それはローカルな雰囲気でブックフェアーを行い、これまで本の題名や内容を、新聞や雑誌からしか知ることが出来なかった地方の消費者に、本に関心を持ってもらうためだ」

 リドロ氏によると、この活動がゴントルで行われるのには理由があるという。「この寄宿塾は、すでに東ジャワやその周辺の地域のシンボル的な教育組織だ。昨年は、様々な地域からの来訪者が千人以上いた」

 「実際に、昨年のブックフェアーの開催時には、1万人以上の来訪者を迎えた。訪問者は多様だったが、特に中流階級で教養がある層の人が多かった。(過去)2回の開催からそれが明らかになった」と彼は説明した。

 彼は、将来の数年間で、イスラーム教徒活動の中心となっているいくつかの地域でのブックフェアー・ツアーの開催を企画している。

【dam記者】



(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:ed0710261kk)

原題:Gontor Gelar Pameran Buku
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=311516&kat_id=147



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