インドネシア語新聞翻訳
2008年4月19日(土)


副大統領夫人「女性はシャリア銀行を発展させる役割を持つ」と発言

【ジャカルタ】
 ムフィダー・ユスフ・カラ副大統領夫人は、DKI銀行(注1)の女性による最初のシャリア支部(注2)のオープニングの式典において、インドネシア女性は、シャリア銀行業の発展を推進する役割を持っている、今では女性は男性と肩を並べるだけになった、と発言した。「このシャリア女性支部の開設は、女性がすでに男性と同等であることを示しているのです」

 ムフィダー夫人は、シャリア銀行業を経営する上で、女性には長所があると考えている。例えば、女性のほうが男性より現金の管理面で、細かくきちんとしていることだ。また、女性は特有のセンスを持っており、それが銀行業を最大限に発展させうると期待している。

 DKI銀行のシャリア女性支部オープニング式典には、スルヤダルマ・アリ協同組合・中小企業大臣も出席した。大臣は、女性の役割は特に家計を支えるうえで非常に重要だと説いた。さらに女性の役割を強化するために、今年政府は健康で豊かな家庭のための女性プログラム(Perkasa)を通じて、1,000の女性協同組合に対し運転資本の強化を行うことを目標としていると説明した。昨年、協同組合・中小企業省が行ったのは、250の女性協同組合だけだった。

 ウィニー・E・ハサンDKI銀行頭取は、DKI銀行のシャリア女性支部開設により5万人の新顧客の囲い込みができると期待を述べた。今年計画されている資金調達は約1,000億ルピア(約11億円)だ。全職員が女性であるこの支部は、第一段階としてポンドック・インダ地区に支店を開設する。

 DKI銀行のシャリア部門長のアトウフ・イブヌ・タマ氏は、シャリア女性支部開設は同銀行の社会に対する質の高いサービス提供の試みのひとつだと述べた。彼はこのシャリア女性支部の開設に対し、良い反応が得られることを期待している。

 一方、DKI銀行のポンドック・インダ・シャリア支店長のアストゥリド・アユデフィ・ダルマワン氏は、同支店の開設によって約1,550億ルピア(約17億円)の預貯金の獲得を目標にすると語った。それを実現するためには、同支店は企業の預貯金に狙いをつけることになり、(企業をターゲットとした)資金調達戦略の実施が予想される。

注1) DKI銀行: もともとジャカルタ首都特別州(DKI)政府所有の地方銀行だったが1999年に株式会社に転換した。
注2) シャリア支部: 普通銀行の中で特別にイスラーム法に則った銀行業務のみを扱う支部


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:ec0804191hy)

原題:Mufidah: Perempuan Berperan Mendorong Bank Syariah
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=330934&kat_id=256



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