2007年10月19日(金)

BMTブルカー・マデニ社23億ルピア(約3千万円)の融資目標

【ジャカルタ】
 デポックのBMT ブルカー・マデニ社(注1)は、今年末までにシャリア小口金融(注2)を23億ルピア(約3,100万円)に拡大する計画だ。その実現のため、同社では融資市場の地域拡大をもくろんでいる。

 先月までの同社の融資実績は19.9億ルピア(約2,700万円)で、昨年同月までの17.7億ルピア(約2,400万円)と比較して12.43%上昇した。「今年末の融資目標額は、23億ルピアに設定している。年末までの2ヶ月間でそれが達成できればと思っている」と同社の部長ザエナル・ザヤディ氏は10月10日(水)本紙に語った。

 ザエナル氏によると、この融資目標を達成するためには、BMTブルカー・マデニ社はいくつかの段階を踏まねばならない。そのうちの一つは、シャリア小口融資がカバーする市場地域を拡大することだ。現在、同社の融資市場地域は、チマンギス、ブジ、スクマジャヤ、パンチョラン・マスの4郡をカバーしているだけである。「この2ヶ月のうちに、市場を6郡に拡大する。そのうちの一つはサワンガン郡である」

 BMT ブルカー・マダニ社は融資市場地域の拡大に伴い市場代理店も増やす計画で、「融資拡大を支えるために市場代理店をこれまでの4社から、6-7社に増やさねばならない」とザエナル氏は述べた。

 また、ザエナル氏は、融資目標の実現を支援するために、同社はDPK(預貯金)(注3)の獲得に力を入れると述べた。9月末現在で同社の預貯金は、8億5,340万ルピア(約1,100万円)を記録しており、今年末までには10億ルピア(約1,300万円)に達すると期待されている。この預貯金は、4億1,200万ルピア(約550万円)の普通預金と4億4,100万ルピア(約588万円)の定期預金からなっている。「融資目標を達成させるためには、さらなる預貯金が必要だと私は考えており、今年末には10億ルピア(約1,300万円)になることを期待している」

 ザエナル氏によると、BMTブルカー・マデニ社の資産は増加を示しており、9月末現在の資産は22億ルピア(約2,900万円)で、昨年9月末の同社資産は20.1億ルピア(約2,680万円)だった。

 ブルカー・マデニ社の資産が増えた理由にはいくつかの要因があるが、そのうちの一つは融資実行の増加だとザエナル氏は語った。先月9月までに同社の融資実行は、上述の通り昨年同期と比較して12.43%増加している。


注1) BMT: イスラーム系金融機関の意味
注2) シャリア小口金融: イスラーム法の則った小口金融
注3) DPK: 原文を忠実に訳すと「第3者資金網」であるが、本文の説明にある通り実態は普通預金および定期預金であるので「預貯金」とした。




(翻訳者:山本肇)
(記事ID:ec0710191hy)

原題:BMT Berkah Madani Salurkan Pembiayaan Rp 2,3 Miliar
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=310670&kat_id=256



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