2007年8月10日(金)

国民議会に対して、喜捨に関する法律修正を要請

【ジャカルタ】
 全国喜捨慈善協会(以下LAZ)の数団体は、国民議会に対して喜捨運営に関する1999年法律第38号を修正するように要請した。なぜなら、その法律はインドネシアの喜捨運営の、調整者、監督者と実行者の役割分割を規定していないからだ。

 もしすぐに三者の役割を明確にしないのなら、喜捨の発展が阻まれ、妨げられる可能性が心配される。全国喜捨慈善団体(以下Baznas)のディディン・ハフィドゥディン総裁は、「修正案は、規定を定め、慈善協会付託によって喜捨の運営が上手く行なわれるために重要である。現行の第38号の法律では、喜捨については限定的にしか記載されていないからだ」と、8月8日(水)本紙に対して語った。

 ディディン氏によれば、喜捨運営に関する法律では、調査者、監督者、実行者の役割分割が規定されていないという。しかし役割を明確化することは、喜捨運営が上手く行なわれるために、非常に重要である。「これは、喜捨を運営する上で逸脱が起こるのを防ぎ、最小限にとどめるためのものだ。LAZの数を増やすには、もっと最適な監督をする努力が必要だ」と彼は発言した。

 その修正案の提案を推し進めるために、Baznasと喜捨評議会(FoZ)は、LAZの組織に関する修正案チームを設置した。そのチームは、修正案の草稿を考案する予定である。計画では、草稿は修正案の参考資料として、国民議会に提出される。

 その修正案の技術チーム長によると、チームは喜捨運営に関する法律修正案の提案を2008年国家立法計画に盛り込むことを、目標にしている。そのため、現時点から数ヶ月かけて、チームは国民議会の議員に喜捨運営に関する法律の重要性について、懸命に努力して説得するつもりだ。

 ゴルカル党の第8委員会のメンバーのイヒワン・サム氏は、次のように述べた。喜捨運営に関する法律の修正は、現実に行なわれる可能性がある。改正は、法律の中での間違いや欠陥を改善するために国民議会が通常行なっていることだからだ。

 しかし、同氏は現在新しい喜捨に関する法律修正案が提案されていることに遺憾の意を表した。数年前に喜捨の法律が立法化されたばかりだからだ。その法律は十分新しいと見なされている。一方、修正案が成立する過程には、紆余曲折があり、難しい。修正案発案には、政治的な根回しと妥協が行なわれる必要があるからだ。そのため、現在ゴルカル党 は、その提案を審査している。なぜなら、法律を修正するには、豊かな経験に基づく判断が必要だからだ。法律は、本来は長い時間をかけて作られる法の道具である。「喜捨の法律は立法化されたばかりだ。ゴルカル党は、現在丹念に詮議している。本当に修正する必要があるのか、我々は見極めるつもりだ」と彼は発言した。

 福祉正義党の第8委員会のメンバー、ヨヨー・ユスロー氏は、その修正案の発案を問題としていない見解を明らかにしている。彼にとって、喜捨運営に関する法律は、修正されることが重要である。特に、喜捨運営の調整者、監督者、実行者の役割分割に関しての修正は重要で、喜捨に関する法律の修正案が、2008年の国家立法計画に盛り込まれることは、さらに重要である。

 ヨヨー氏は次のように述べた。喜捨は、貧困を撲滅する上で、重要な役割を持つ。まず、現在まで、多数のイスラーム諸国が、喜捨を貧困撲滅の手段として利用してきた。その中には、エジプトやアルジェリアがある。その二カ国では、貧困撲滅の様々なプログラムのために、ネットワークが拡大され、喜捨が最適に運営されている。

【naru記者】


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:ec0708101kk)

原題:DPR Diminta Amandemen UU Zakat
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=303082&kat_id=256



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