展示品
[作品18]
「アバーブダ族」
東テーベ地方の沙漠の遊牧民

展示品  アバーブダ族はナイル東岸から紅海に至るエジプト東部沙漠やスーダン北部に住むラクダ遊牧民で、アフロ・アジア語族クシ語派のベジャ語を話していた。髪に羊の脂あるいはひまし油をしみこませ、さした櫛が落ちないほどまで髪を固める習慣がある。彼らはムハンマド・アリーの政府に協力的で、一八二〇年代初頭のヌビア・スーダン遠征にも貢献した。手前の男がかついでいる長剣と、奥の男が腰にさしている湾曲した短刀が彼らの武器である。

 
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