展示品
[作品6]
「ハバシュ、すなわちアビシニア人の奴隷」
カイロ

展示品
 ハバシュはエチオピアあるいは集合的にエチオピア人を意味するアラビア語で、アビシニアの語源でもある。アビシニア人の女奴隷は『アラビアンナイト』の「アリー・バーバーと四十人の盗賊」などでも活躍することから、特にヨーロッパ人の関心をひく存在であった。図の中央に描かれている女奴隷が手をのばしているのは赤ん坊のゆりかごである。右側の色白の女性は当時のエジプトには珍しく子どもを腕に抱いているが、あるいは子どもの乳母であろうか。

 
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