マジュンガ(Majunga , Mahajanga)
生活案内
2008年11月30日更新
 *以下に記した値段や料金は、あくまでも一つの目安と考えてください。2004年4月頃からマダガスカル通貨の外貨に対するレートの下落や原油価格の値上がりによるインフレが突如始まり、半年間近く続いたことがありました。2008年の一年間は米価こそ割合安定していたものの、上半期は国際的原油価格の上昇に伴い、石油製品だけではなく輸入品を中心に物価全般が上昇傾向にありました。島国で石油を産出しないマダガスカルの場合、物価は国際的経済動向の影響を強く受け、不安定要因の高いことを常に念頭にいれてください。すなわち、物価が上がるとの情報が流れた時は、庶民は常に買いだめなどの行動に走りやすいと言うことです。ですから、日常生活用品の中でも特に消耗品は、米をも含め数ヶ月分くらいの備蓄を常時持っておく必要があります。

 *日本語によるインターネット上のマダガスカル情報については、日本に在住するマダガスカル人のタンテーリさんのHP(http://tantely.org/)がお勧めです。掲示板の過去ログにも遡って読んでみてください。旅行情報が中心を占めていますが、それでも皆さんのお役にたつことと思います。また、リンク集も充実していますので、そこを起点にネットサーフィンをしてみてください。

 *マダガスカル生活全般については、旅行ガイド書ですが、日本でLonely PlanetシリーズのMADAGASCAR& Comoros 5th edition , 2004を購入されると役に立つことと思います。また、首都アンタナナリヴに着きましたら、アンタナナリヴの大手書店には、 Guides Gallimard MADAGASCAR , 1999 , Paris:Gallimard がありますので、この本を買ってください。フランスの大手出版社ガリマールの各国ガイドの中の1冊ですが、コンパクトな体裁であるにもかかわらず自然・地理から文化・歴史そして旅行ガイドまで記述が広範囲に渡っていること、なおかつ各項目の執筆者が一流のマダガスカル研究者であること、貴重な絵や写真が満載であることでお勧めです。難点はフランス語であることと、ビジュアル優先のため活字がいささか小さいことでしょうか。

 *マダガスカルの<民族>および農村における社会生活の全般については、森山 工『墓を生きる人々 マダガスカル、シハナカにおける社会的実践』1996 東京大学出版会 を読んでみてください。著者の森山さんは1988年から1991年までの間のおよそ2年間現地に滞在して調査を行った文化人類学の研究者であり、シハナカ(Sihanaka)と言うアラウチャ(Alaotra)湖周辺に居住する<一民族>の事例と資料を基に書かれてはいますが、マダガスカルの社会や文化あるいは習慣全般に通じる様々な示唆に富んでいます。マダガスカル語の極めて高い能力と人間関係の機微を察知する文化人類学者としての研ぎ澄まされた感性から紡ぎ出される、シハナカの人びとの日常生活における細部についての記述と考察は圧巻です。インターネット書店で簡単に買うことができます。定価が5974円と高いことと、「序論 わたしは誰について語るのか」がいささか専門的議論で難しいこと(序論を飛ばし第1章から読み始められても構わないと思います)が玉に瑕ですが、それらをしても読む価値が十分にあります。

 *マダガスカルの歴史・言語・習慣など全般については、ユベール・デション『クセジュ文庫696 マダガスカル』1989年 白水社 および 『自然と文化そしてことば 第2号 インド洋の十字路マダガスカル』2006年 葫蘆舎 を読んでみてください。

 *文化・社会・歴史・言語等の問題や疑問は、実際に現地に行ってあるいは生活してからいろいろと生じてくることと思います。そのような時は、メールにて私にお問い合わせ頂いても構いません。メールアドレス:深澤秀夫 nfuka@aa.tufs.ac.jp まで。

 *マジュンガ州の農村における生活については、私のHPをご覧ください。HP検索エンジンに<深澤秀夫 マダガスカル>と入力してくだされば、すぐに見つかります。

 マジュンガ(Majunga)・マハザンガ(Mahajanga):州(faritany, province)と県(fivondronana, prefecture)および市(commune urabaine)の三つを指す。マジュンガ市は、およそ人口15万人から17万人。アンタナナリヴ市(Antananarivo)人口100万から120万人、タマタヴ市(Tamatave,もしくはトゥアマシナToamasina)人口19万から20万人、アンツィラベ市(Antsirabe)人口17万から18万人、に続くかそれ以上のマダガスカル国内第3番目か第4番目の人口規模の都市。南緯15度41分から43分・東経46度18分。年平均気温26度(マダガスカル島内でも最も暑い地域の一つ)、年平均降水量1400mm。<乾季>(マイン・ターニ maintany)4月頃から11月頃、<雨季>(アサーラ asara)11月頃から3月頃の二つの季節。雨季には、インド洋もしくはモザンビーク海峡からサイクロンや熱帯性低気圧が襲来することもあり。首都アンタナナリヴからは、航空機(プロペラ機)で1時間(毎日就航)、タクシ・ブルース(Taxi-Brousse)でだいたい10時間から12時間(毎日、朝と夕方出発)の時間距離。道のりは約580km、全線舗装完備。自家用車やレンタカーならば、8時間での走行可能。

1 次のページへ
このウィンドウを閉じる