AFLANG秋の大会@東京




開催日時:


2002年10月12日(土)14時〜17時(だいたいの予定時刻)
場所:

AA研3階 マルチメディア会議室




「セネガル政府の言語政策の推移:1960年から2002年まで」
熊本県立大学 砂野幸稔


 セネガルの言語政策を、
  • 「1960-1980年:実質的なフランス語単一言語政策と国語についての象徴的身振り」
  • 「1981-1992年:国語振興の原則の形式的受け入れと経済不振による国語振興策の棚上げ」
  • 「1993-2000年:外部資金の導入による大規模な成人式辞の展開と国語教育への国民的関心」
  • 「2001年以降:「国語」の公的部門への導入の始まり?」
の4期に分けて考察。
 ここでいう国語とは、ウォロフ語・プラール語(フルフルデ語)・セレール語・マンディンカ語・ジョラ語・ソニンケ語の6言語であるが、教師・教材の不足、どの地域にどの言語のクラスをどのような比率で配分するか、ウォロフ語の地位が他の言語より優勢になりそうな懸念、等の問題はあるものの、国語導入という基本路線は維持されるのではないか、との展望が述べられた。




「誰でもできるWeb版Bargery(ハウサ英辞書)のつくりかた覚書」(英語による発表)
文教大学 中村博一


 Bargery は、1934年にオックスフォード大学出版より出版され、1993年にはナイジェリアで第二版が出たハウサ語・英語辞典である(見出し語3,9000)。
 1980年代にAA研の松下教授のプロジェクトにより、大型電算機と端末での利用が可能となり、その後、PC98互換機への移行、2001年にはエミュレータでPC/AT機に乗せられ、2002年からWeb版が開発されている。すでにテキスト・ファイル化されていたBargeryの辞書テキストBARGERY.TXT(約8MB)を手直しする形で作業を進めた。
 会場にて、Web版Bargeryの実演(複数の検索方法が可能)も行なわれた。

(文責:榮谷温子 AA研『通信』107号掲載予定)



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平成14年10月吉日
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