AFLANG@大阪の日程と式次第なり |
日取り: | 6月15日(木) |
時間: | 午後1時〜 |
会場: | 大阪外国語大学 |
D棟4階共同利用室(室番号はD404) |
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1300〜1415 | 米田信子 (お誕生日翌日記念講演) |
「マテンゴ語の母音挿入」 | タンザニア |
マテンゴ語では形態素の結合の際に,その境界に母音が挿入される現象がある。今回の発表では,母音挿入が起こる環境と,挿入される母音の起源について検討した。なお,この現象が母音の「挿入」であるかどうかについて,比較言語学的な材料が揃うまでは,同化として解釈すべきではないかとの反論があった。
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1415〜1455 | 神谷俊郎 (大阪巡業特別講演) |
「ングニ系バツァ方言のHlonipha Term」 | 南アフリカ |
Hloniphaとはングニ語群で用いられる女性語である。発表ではバツァ方言のHloniphaを概観し,その結果,ングニ語群に広く見られるクリック音の借用起源に関する忌避音節仮説がHloniphaとは無関係であるとの考察を行なった。
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1510〜1600 | 稗田 乃
(準備が間に合ったぞ講演) |
「言語崩壊時の構造変化について」 | ケニヤ |
ケニヤのラム島で話されているコレ語とオモ・ムルレ語を例に,言語の引継ぎに遮断が生じた場合の構造変化の特徴について報告された。名詞においては文法性,数の区別(補充法による区別を除く)の消失,動詞においては人称体系,テンス・アスペクト体系の単純化などが見られるが,言語崩壊時においても文法カテゴリーの消失は本来の言語の持っていたdriftの方向にしたがって進むとの考察がなされた。レジュメはこちら(PDF版)
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1600〜1700 | 塩田勝彦 (中型二輪免許取得記念講演) |
「ハウサ語ウェブ辞書編纂と問題点」 | ナイジェリア |
80年代に作成された電子辞書を踏まえた上での,次世代のハウサ語辞書編纂のための方法論とその問題点について検討された。低コストとアップデートの簡便さからインターネットによる辞書の公開を基本に,コーパス辞書を目指すという計画が発表されたが,会場からは,まず利用者の立場に立った使いやすい辞書を作る方が先決ではないかとの意見が出された。
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1700〜1800 | 小森淳子 (調査旅行直前記念講演) |
「ケレウェ語のアスペクト接辞 -ga」 | タンザニア |
ケレウェ語には動詞構造の末尾につく-gaという接辞がある。これが何らかのアスペクト表示機能をもっているのではないかとの仮説に立ち,いくつかの例文をもとに,習慣,継続,未経験,遠過去の状態などを表わす文で使用されるという特徴が説明された。発表者は今後の追跡調査の意欲を表明しており,次回の報告が待たれる。
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報告者:塩田”椰子酒番長”勝彦
会場へのアクセス方法は;
1 千里中央駅を経由する
JR大阪駅(地下鉄梅田駅)---地下鉄御堂筋線・北大阪急行 --->千里中央
JR新大阪駅 ---地下鉄御堂筋線・北大阪急行 --->千里中央
阪急南茨木駅 ---大阪モノレール(15分,260円) --->千里中央
千里中央 ---阪急バス(25分,250円) --->大阪外大
2 北千里駅を経由する
阪急梅田駅 ---阪急京都線・千里線 --->北千里
北千里 ---阪急バス(20分,230円) --->大阪外大
などの方法がありました。
詳しくは大阪外大のホームページ
http://www.osaka-gaidai.ac.jp/gmap1.html
をご覧下さい。
お問い合わせは; 塩田 勝彦 (SHIOTA Katsuhiko)までどーぞ。