爲獄等狀四種電子試行版(テキスト比較用) 陶安 校訂 2025年11月1日電子試行版第四版 簡牘255枚分 中国古代簡牘の横断領域的研究班 東京 2025年11月1日 Shisakuhin03 クリエイティブ・コモンズ表示-非営利 4.0 國際パブリック・ライセンス 本ファイルはテキストの自動比較に関わる実験のみを目的とする。 中華人民共和国 湖南省 湖南大学嶽麓書院 嶽麓書院蔵秦簡 爲獄等狀四種 嶽麓書院蔵秦簡『爲獄等狀四種』 「爲獄{言+□}狀」<locus target="#Yelu3-137b" >(簡137背)</locus> 「爲气(乞)鞫奏狀」<locus target="#Yelu3-139b" >(簡139背)</locus> 「爲覆奏狀」<locus target="#Yelu3-140b" >(簡140背)</locus> 爲獄等狀四種 姓名不明。 古代漢語、書体は秦隷。

秦始皇帝時代の司法文書集成。所収文書は、「奏讞」に関わる上申文書、 官吏の推薦に関わる上申文書、「覆審」に関わる下行文書の三種類に分かれる。 文書作成の模範として編集されたと推測される。

同類の法律文献には、漢初に比定される張家山247漢墓竹簡『奏讞書』がある。

大半は竹簡、一部は木簡に書写されている。 簡牘の総数は255枚で、元は4つの冊書 から構成されていたと推測される。簡長・保存状況・筆跡等の詳細は省略。

『爲獄等狀四種』は、秦始皇帝時代に編集されたと推定される司法文書集成を内容とする。 司法文書集成は、恐らく秦代南郡かその周辺の地方官吏によって編纂されたもので、 司法文書集成に纏められる前には、構成事案の一部が一時単独の文書もしくは文書ファイルとして編集・保管されていた可能性がある。 収録文書の作成年代は、秦王政ないし秦始皇帝の治世に係る。始皇26年の制度的名称変更を を反映した添削の痕跡から、最終的な編集と書写がその後行われたことが判る。

嶽麓書院蔵秦簡とは、恐らく同一の秦墓から盗掘された非科学的出土の資料群であり、『爲獄等狀四種』とは、その中に含まれる一文献である。

2007年12月から2008年8月にかけて香港を経由して湖南大学嶽麓書院所によって購入・収蔵された。

陶安編著『嶽麓秦簡《爲獄等狀四種》釋文注釋(修訂本)』(上海古籍出版社、2021年) 陳松長主編『嶽麓書院藏秦簡(壹-叁)釋文修訂本』(上海辭書出版社、2018年)「嶽麓書院藏秦簡《爲獄等狀四種》」 朱漢民・陳松長主編,陶安著『嶽麓書院蔵秦簡(三)』(上海辞書出版社、2013年)

中国古代簡牘資料庫の構築に向けて情報学的な実験を行う一環として、 出土文献のテキストエンコーディングを試みるために『為獄等状四種』のxml形式の電子版を作成する。 本ファイルは、簡牘学固有の釈読情報を自動翻刻するshisakuhin02を受けて、テキストの異なる釈読を自動比較する方法を探索する。 エンコーディングの方針が決まり次第、徐々に「encodingDesc」の詳細を追記していく。 なお、簡面や文章の区切り等を表現するタグが未作成のため、本来段落を現わすpタグを、簡首を表現するために借用する。