AA_年報2025
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5人間の生を支える「社会性」とはいかなるものであるのか。本基幹研究は,アジア・アフリカの寛容と不寛容の機序を,個別性を越えた普遍的・実践的視野から探究します。 人間の「社会性」がいかなるものであるのかは,我々にとって根源的な 問いとなります。現代では,差別や排除が深刻化したり,差異を包摂する新たな社会性が希求されたりしています。さらに,我々の生きる世界が,人間以外の生物や人工物等とのダイナミズムから多元的に成り立っているという視点から社会性を考えることが,ますます重要となるでしょう。本研究では,アジア・アフリカのフィールドにおける人々の実践に着目しながら,寛容と不寛容が生じる機序をはじめとする社会性を人類学的に探究することを目指します。http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/anthropology-core人々の「語り」の記録を通して,多言語混在状況でのよりよい相互理解のあり方を探ります。 アジア・アフリカの社会は,複雑な形の多言語状況が見られるようになっています。この状況を正確に把握するためには,これまで記述言語学の枠組ではとらえることが難しかった事柄,例えば,異なる言語コミュニティ間のかかわりあい,言語の通時的変化,さらにはその背景にある現地社会の構造や文化・歴史にも目を向けて記述・記録を行なっていく必要があります。そこで,これまで単なる言語データとして扱われてきた話者の語りを「経験・知識を伝えるメッセージ」として捉え,隣接分野を含むさまざまな観点からの分析を試みます。http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/ling-core全所プロジェクト「トランスカルチャー状況下における分極と共生の解明」のもと,言語学・人類学・歴史学各分野の軸となる基幹研究を展開しています。研究代表者:床呂郁哉関連所員:緒方しらべ,河合文,河合香吏,外川昌彦,村津蘭,吉田ゆか子研究代表者:品川大輔関連所員:安達真弓,荒川慎太郎,植田尚樹,倉部慶太,呉人徳司,児倉徳和,澤田英夫,塩原朝子,高橋洋成,中山俊秀,星泉,山越康裕,渡辺己社会性の人類学的探究:トランスカルチャー状況と寛容 / 不寛容の機序アジア・アフリカの言語動態の記述と記録:アジア・アフリカに生きる人々の言語・文化への深い理解を目指して(略称 DDDLing)

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