表紙写真:ライトアップされた仏塔ブーパヤー(ミャンマー,バガンにて/2002年1月11日/撮影:澤田英夫) アジア・アフリカ言語文化研究所(以下,AA研)は,文部科学大臣によって言語学・文化人類学・地域研究分野の共同利用・共同研究拠点に認定された「アジア・アフリカの言語文化に関する国際研究拠点」です。その使命のもと,AA研ではおもに以下3つの領域において,国内外の関連研究者コミュニティによる共同利用・共同研究を推進しています。(1)臨地研究(フィールドサイエンス)に基づく国際的研究拠点としての共同利用・共同研究(2)アジア・アフリカ地域の言語文化等に関する研究資源の収集・分析・編纂および研究成果の発信(3)研究活動及び研修・出版・広報等の活動を通じた次世代研究者養成 これに基づき,基幹研究プロジェクト(pp.4‒5),国内外の研究者との共同利用・共同研究課題(pp.6‒9),次世代養成(pp.10‒11),研究資源の蓄積と公開(pp.12‒15)等を積極的に展開しています。 AA研は,フィールドサイエンス基礎研究部門(2023年度設置),情報資源利用研究センター(IRC),フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)という組織体制をとるとともに,全学研究組織として2022年10月に設立したTUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)の運営においても中心的な役割を果たしています。AA研所員はこれらのいずれかに所属し,個々の専門研究領域に関わる探求を深めながら,基幹研究,共同利用・共同研究アジア・アフリカ言語文化研究所 所長 アジア・アフリカ言語文化研究所は,1964年に人文系唯一の共同利用研究所として発足して以来,言語学,人類学,歴史学の3分野の研究者が手を取り合い,フィールドワークに基づく基礎研究と国内外の研究者が参画する共同研究を積み重ねてきました。2010年には「アジア・アフリカの言語文化に関する国際的共同研究拠点」に認定され,アジア・アフリカ世界に関する新たな認識の枠組みを提供する基盤形成に寄与しつつ,これらの地域の多様な言語・文化のあり方をモデルに,未来の多元的世界の発展性を追求することをミッションとし,共同研究を推進しています。グローバル化が破壊的な勢いで進行する世界において,アジア・アフリカの多元的なあり方から学び,新たな未来をともにつくるという視点は一層重要なものとなっています。本研究所は今後も国内外の広範な研究者の協力を得て共同研究を展開し,最新の技術を活用しながら,その成果を広く発信していく所存です。所長挨拶AA研の研究活動研究組織構成
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