AA_年報2023
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 2021年度にスタートしたこのIRCプロジェクトでは,「外国人材」の地域人口における地理的位置を「地理情報システム(GIS)」によって可視化したデータベースを構築し,研究成果として2022年3月にオンラインリソース“Local Order Index”を公開しました。このウェブページでは2006年から2020年までの在留資格別の出入国動向を地図上で見ることができます。 我が国の全国の市区町村の多くは,少子高齢化による人口減少社会への対応という社会課題の解決を求められていますが,地域の持続的発展の基礎あるいは前提となるはずの人口規模や構成あるいは属性に関する最適解は,必ずしも明らかではありません。当該取り組みを通じて,グローバル社会における日本の人口構成の一部を明らかにすることで,社会課題解決の情報のハブの一助として機能することを願っています。https://lo-index.aa-ken.jp/*データ収集のための共同研究調査は、日本学術振興会研究拠点形成事業(B.アジア・アフリカ学術基盤形成型)「アフリカにおける言語多様性とダイナミズムに迫るアフリカ諸語研究ネットワークの構築(略称:ReNeLDA)」の枠組みで遂行されました。14 本プロジェクトは,南アフリカで話される現地民族語を対象として,バントゥ諸語類型論の進展に資する言語資料を電子的にアーカイブできる形で収集することを目的とする2020年度IRCプロジェクトです。プロジェクトの研究成果として2021年3月にオンラインリソース「バントゥ・マイクロバリエーション・デジタルアーカイブ」を公開しました。このリソースは,南部バントゥ諸語の6つの言語(北ソト語,南ソト語,スワティ語,南ンデベレ語,ヴェンダ語,ツォンガ語)のテキストや音声データと,それらのデータを音声分析プログラムにかけて生成された結果のコレクションです。 このリソースのデータセットは,2020年3月に南アフリカ・ヴェンダ大学にて,現地研究機関(MER Mathivha Centre for African Languages, Arts and Culture)との共同研究*によって収集,録音されたもので,全てのファイルには語のレベルでアノテーションが付けられています。https://renelda.aa-ken.jp/Online Resourcesオンライン研究資源ピックアップバントゥ・マイクロバリエーション・デジタルアーカイブ「南部バントゥ諸語の形態統語論的Microvariationに関するテキスト及び音声データのデジタルアーカイブ化」メンバー:李勝勲(国際基督教大学),品川大輔(AA研)オンライン研究資源ピックアップLocal Order Index「日本における国際リスクのGISによる可視化」メンバー:佐藤将(AA研)オンライン研究資源の開発

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