AA研年報 2021-2022
20/24

18 JaCMESは,2005年にレバノン政府の認可を得て2006年にベイルート市中央区に設置された,AA研の海外研究拠点です。周囲には,レバノン議会議事堂,国の式典などが挙行される殉教者広場,レバノンで最大のムハンマド・アルアミーン・モスク,マロン派教会,ギリシア正教会,首相官邸,在レバノン日本大使館などがあります。 JaCMESでは常駐の特任研究員(現員:篠田知暁)が現地研究に専念するとともに,AA研の共同利用・共同研究課題(現プロジェクト「現代アラブ君主制における正統性原理の変容と再興―イスラーム主義との相克」 研究代表者:石黒大岳・日本貿易振興機構アジア経済研究所)が実施されています。 さらに,「ベイルート若手研究者報告会」を2006年以来ほぼ毎年開催し,大学院博士後期課程以上の若手研究者を対象に公募・選考して派遣し,レバノンや中東・ヨーロッパ諸国からコメンテータの研究者を招聘して,研究発表と討議の場を提供しています。若手研究者にとっては,自らの研究を海外の専門研究者の前で発表し,質疑を通して評価を得る貴重な機会になっています。このほか,ベイルート・アメリカン大学をはじめとする諸大学やベイルート・オリエント研究所(ドイツ)などの研究機関との共催による公開講演会や現地研修セミナーを開催するほか,映画会議も開催し,毎回日本から関係研究者を招聘して,歴史・経済・文学・芸術・社会・環境問題など多岐にわたる学術交流を推進してきました。Overseas Satellite Offices海外研究拠点http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/satellitehttps://meis2.aa-ken.jp/base_beirut.html中東研究日本センター(略称JaCMES)

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る