17 フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)では,人類学や地域研究など,現地研究に基づく諸学を「フィールドサイエンス」と名付け,「臨地研究」や「現地学」,「フィールドの知」などの現地調査に関わる知見や成果を分野横断的に比較検証し,より有効な研究手法の開発や関連理論の構築を目的に,フィールドサイエンス・コロキアムと名付けた研究会を開催しています。 「フィールドでの調査研究にはどのような意味や重要性があるのか?」,「各分野のフィールド調査はどのように実践されているのか?」,「フィールドの調査で得られた知見と広義の理論化や理論構築の作業はどのように連続しているのか?」などのテーマについて,様々な分野で活躍する研究者をお招きし,研究報告と討議を行なっています。フィールドサイエンス・コロキアム(2015年度~)・2015年度 第1回 連続ワークショップ第1回「データと論文の間―フィールドサイエンスにおける論証とは」 2015年7月10日・2015年度 第2回 連続ワークショップ第2回「データと論文の間―フィールドサイエンスにおける論証とは」 2015年12月26日・2016年度 第1回 ワークショップ「災害と/のフィールドワーク」 2016年6月17日・2016年度 第2回 連続ワークショップ第3回「データと論文の間―フィールドサイエンスにおける論証とは」 2017年2月12日・2017年度 第1回 ワークショップ「リスク・ハザード・レジリエンス」 2017年10月27日・2017年度 第2回 ワークショップ「フィールドワークをフィールドワークする」 2018年2月16日・2018年度 第1回 「『環境変化とインダス文明』プロジェクトから」 2018年9月21日 ・2018年度 第2回 「『地域研究からみた人道支援』をめぐって」 2018年11月18日・2019年度 第1回 「フィールドで出会う性,性から出会うフィールド:イスラームとジェンダーとの関わりから」 2020年1月10日・2019年度 第2回 「サルを見るようにヒトを見る」 2020年3月7日・2020年度 第1回 「ヒトを見るようにサルを見る」 2020年9月5日・2020年度 第2回 「歴史ビッグデータ研究の現在と未来」 2021年1月22日 Fieldnetは,FSCを拠点に活動を進めているプロジェクトです。日本国内外でフィールド・ワークを行う研究者に,文系理系,専門分野や所属をこえて幅広く参加していただき,フィールドや研究上の情報を提供しあう場として,また互いの知をむすび,新たな共同研究の輪を構築するネットワークとして機能することを目指しています。 フィールドネット・ラウンジと題し,若手研究者による学際的な研究集会の企画を公募し,助成しFieldnetのサイトでは,フィールド・ワークのための情報を探したり,フィールドで得られた情報を公開し,他の研究者と共有したりすることができます。研究者同士が知的に刺激を与えあい,分野をこえた共同研究を始めたり,科研費などを共同で申請したり,といった可能性にも期待しています。COVID-19に関わるフィールド・ワーカーの経験と知見を共有し蓄積する特設サイトです。感染拡大がフィールド・ワークや海外での研究生活にどのように影響したのかについて記録し,共有し,後世に残すことをおもな目的としています。ています。次世代の研究者がシンポジウム等を積極的に企画・実施し,研究者間ネットワークを広げるための一助となることを目的としています。また,ラウンジを通して,分野をこえた研究者間での情報交換やディスカッションの場も提供しています。アジア・アフリカの人文科学研究を行う研究者ネットワークの中核として共同研究を展開するほか,より広い視野でのネットワーク形成に取り組んでいます。◉フィールドサイエンス・コロキアム◉フィールドネットhttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/about/organization/fsc/colloquiumhttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/eldnetフィールドネット・ラウンジ
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