8代表研究者:西井凉子(AA研)共同研究員:丹羽朋子,磯野真穂,加賀谷真梨,金セッピョル,黒田末寿,田中大介,土佐桂子 本研究は,死をめぐる人類学的なフィールド実践から,生きる現実を新たな視野のもとで捉え直すこを目指す。そこでは,生が個の意図や主体性をこえて,世界と抗しつつ行為するなかで,常に生成され続けているとする視点をとる。死は,それが自己の死であれ,他者の死であれ,人が生きる現実にとって根源的な経験である。本研究では,日常的なリアリティが変容するなか,東日本大震災や新型コロナウィルスといった突発的な災害死や,多死社会,介護の現場や死の医療化,葬儀の現場などから,生と死の境界に焦点化することで,生きる現実に迫る。代表研究者:吉田ゆか子(AA研)共同研究員:増野亜子,阿部武司,大田美佐子,小塩さとみ,神野知恵,鈴木正崇,竹村嘉晃,長嶺亮子,前原恵美,武藤大祐「死の人類学再考:変容する現実への人類学的手法による探究」「新型コロナ感染拡大下における芸能に関する学際的研究」 新型コロナ感染症の流行によって,多くの活動が制限された時期,そしてその後の「新しい日常」のなかで,世界の芸能はどのように実践されているのか。またその表現や伝承や発表のあり方,そして社会における芸能の役割は,どのように変わってゆくのだろうか。本研究会では,東アジアおよび東南アジアを中心にしながら,芸能やそれを取り巻く社会的状況とその変化を記録するとともに,多様な地域およびジャンルの事例を持ち寄ることでこれらの問いについて考える。また,平常時とは異なる様相を見せる芸能の姿から,どのように我々の芸能への理解を深めることができるかを検討する。http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp274 http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp273人類学系Anthropology共同利用・共同研究課題Joint Research ProjectsMAPMAP
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