29共同研究研究資源概 要研究者養成言語研修本研究所では毎年夏、専門研究者と母語話者を講師陣に迎え、アジア・アフリカ地域の研究を志す初学者を対象とした短期集中プログラムによる言語研修を実施しています。言語研修に参加することで、現地調査や文献研究を行うために必要な言語知識や調査の手法など、専門的知識も学ぶことができます。研修言語は、おもにアジア・アフリカ地域で話される少数民族の言語を含めた様々な言語を取り上げています。毎年、東京会場で2言語、大阪会場で1言語の研修を実施しています。これまでに実施された言語の数は、のべ123言語、修了者数のべ1,160名にのぼっています。修了者の中からは、大学や研究機関の職につき、アジア・アフリカ地域の専門家としての道を歩んでいく方々が輩出しています。実施にあたっては、語学教育に造詣の深いAA研内外の専門委員と担当講師および所員がプロジェクトチームを組み、実施方法や評価についての議論を行い、効果的な研修を目指しています。すべての研修において講師陣が独自に教材を開発していることも、AA研の言語研修の大きな特徴のひとつです。大阪会場で実施されるものは、大阪大学大学院言語文化研究科の協力を得て行われます。研修生は、大学などの研究機関を通じて全国から公募します。研修を修了した人には審査のうえ、修了証書が授与されます。2006(平成18)年度より東京外国語大学の学部および大学院の開講科目となりました。2012(平成24)年度は、台湾語、ビルマ語中級(東京会場)、ベトナム語中級(大阪会場)の講座を開講しました。2013(平成25)年度は、ハウサ語、アルメニア語(東)(東京会場)、ウズベク語(大阪会場)の講座を開講予定です。現在、これまでに作成されてきた教材のウェブ上での公開も進めており、完成したものから順次公開しています。http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/ilc/言語研修ことばを教えるアカン語アムド・チベット語台湾語客家語シベ語台台台客客語客家語客家家アムド・チベット語チベスィンディー語ディーー語
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