AA研要覧 2001
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20 (1) フィールド科学の構築と展開の基礎的研究 学問諸分野のそれぞれにおいて海外学術調査を推進している研究組織の情報を収集し,多分野にわたるフィールド調査の手法と成果を総合し,現地研究に立脚した統合的な「隣地の地」としてのフィールド科学を確立する。 (2) 情報交換の推進によるフィールド科学の推進 海外学術調査の多面的展開をうながす総合的連絡・調整,国内の研究諸機関を有機的につなぐネットワークの開発,研究者相互の共同・連携の活性化,調査情報の集積・管理・公開・利用のシステム開発を推進しつつ,フィールド科学の確立をめざす。 市川光雄 伊藤元己 岩坂泰信 木村秀雄 栗本英世 佐藤洋一郎 諏訪正明 田島和雄 立本成文 長野泰彦 山本理人 渡辺興亜 本プロジェクトは,日本占領期のビルマ(1942-45年)に関する歴史を,政治・経済・軍事・農業・文化・民衆動向・少数民族・従軍慰安婦の諸角度から実証的な検証を加え,総合的に理解することを目的としている。その際,占領されたビルマ側に重点を置きつつ,占領した日本側の意図と占領政策の実態についても充分に注目するつもりである。 競争的研究経費の獲得と連動させることを前提に,国内およびビルマ・英国での聞き取り調査の実施,文献資料の在り処の確認と調査・整理,研究会を通じての相互の情報交換,最終年度(3年度目)における国内シンポジウムの開催などを予定している。プロジェクト終了後には成果刊行物として,資料集と論文集をそれぞれ発行する計画である。 池田一人 伊野憲治 岩城高広 高橋昭雄 武島良成 南田みどり 森川万智子 古典修辞学の諸部門の中で19世紀まで存続したのは「表現法(elocutio)」のみであるが,20世紀半ばから始まった修辞学の復権は表現法を,テクストを構成する諸要素間におけるコード変換の技法として,実体的な要素単位に対して直接作用する操作であると見なすに至っている。本プロジェクトは言語表現,音楽表現,映像表現,身体表現等の媒体を超えたテクストの作り手,またそれらの表現を様々な手法で分析している研究者を共同研究員及び研究協力者に加え,芸術の美的価値をある構造の関数として記述するという,一元的な芸術=形式論に基づく「形式的構造の研究」としての一般修辞学を情報学的に考察することによって,様々な形式を持つ言語文化情報に遍在する修辞学的技法のレパートリーを明らかにすることを目的とする。 青柳悦子 石井 満 宇佐美隆憲 小方 孝 往住彰文 永野光浩 西尾哲夫 堀内正樹 松本みどり 水野信男 海外学術調査・フィールドワークの手法に関する総合調査研究 (主査:石井 溥/所員7,共同研究員12)修辞学の情報学的再考 (主査:小田淳一/所員 6,共同研究員10) 日本占領期ビルマ(1942-45)に関する総合的歴史研究 (主査:根本 敬/所員 2,共同研究員7)

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