AA研要覧 2000
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30 施 設 電算機室 本研究所の電算機室では,1978年にメインフレーム・コンピュータを導入して以来,何代かの世代交代を経て,現在は HITAC M-640 システムが主機となっています。このシステムは,アジア・アフリカの言語を対象にした自然言語処理の目的に沿って,構成されています。たとえば,非ラテン・非漢字系の文字体系を扱うための文字フォントの作成,これらの文字フォントが利用できるエディタによるテキスト入力,画面表示・印刷のための出力,などの処理が可能です。また,ユーザーの研究目的に応じて,インデックスの作成や辞典編纂,データベースの編成,テキスト分析などのための各種ユーティリティー・ソフトウェアが準備されています。 情報資源利用研究センター 現在は,1997年4月より本研究所に情報資源利用研究センターが設置されたことにより,コンピュータ処理の対象が,従来のテキスト中心から,音声・静止画・動画をも含んだマルチメディアに移行しつつあります。センターの目的のひとつは,研究成果の促進や新しい研究手法の開発の基盤整備のために,アジア・アフリカの言語文化に関する情報資源を有機的に統合し構築することです。そして,構築された情報資源をインターネットなどのネットワーク環境で,外部に公開することを目指しています。この目的のために,高性能ワークステーションの導入や,大容量のデータを加工・保存・管理できるハードウェア・ソフトウェアの導入を積極的に進めています。 →9-10頁参照

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