本研究所は,かねてより海外の研究機関と研究資料・情報の交換,研究員の相互交流,共同研究調査の実施等を通じ学問上の国際協力を進めてきましたが,最近はさらにこれらの機関のいくつかと正式に学術協定を結び,国際協力の一層の充実を図ろうとしています。これまでに学術協定を結んだ研究機関名と締結年および共同で実施した事業等は,以下のとおりです。外国研究機関との共同研究文部省科学研究費補助金による現地調査「アフリカ部族社会の比較調査」(1969-76)におけるカメルーンとの共同研究を経て,カメルーン国立科学技術研究機構の人文科学研究所所長を招へい,本研究所で協定締結(1978)。所員の現地における共同研究(1980-81, 82,84, 86):カメルーン研究者の現地調査参加(1982, 84, 86, 87, 89, 90, 91):本研究所におけるカメルーン研究者の成果刊行,単行本8冊(African Languages and Ethnographyシリーズ),論文1点(Sudan Sahel Studies所収)。国立科学技術研究機構(ONAREST)(現・高等教育・情報科学・科学研究省(MESIRES))1978.カメルーン敦煌の古代チベット語文献のデータベース化をおこなっているが,その一部のKWIC索引は,Choix de Documents Tibétainsà la Bibliothèque Nationale III CorpusSyllabiqueとして,フランス国立図書館から1990年に出版された。チベット言語文化研究所(LCAT)1988.フランス文部省科学研究費補助金による現地調査「ニジェール川大湾曲部諸文化の生態学的基盤および共生関係の文化人類学的研究」を継続的に実施し,その成果をBoucle du Niger:Approches multidisciplinaires,Vol.1. (1988),Vol.2. (1990), Vol.3. (1992) として刊行した。人文科学研究所(ISH)1988.マリ国際学術研究「イスラム圏における人間移動と共生システムに関する調査研究」の実施を契機に,将来幅広くイラン文化と日本文化に関する共同研究プロジェクトを組織する目的で研究協力協定が締結された。両研究機関の共同研究員に,研究員と同等の便宜と援助をおこなうことになっている。農業計画・経済研究センター(CAPES)1996.イラン「シャン文化圏」プロジェクトを円滑に進めるため,ラオスとの共同研究を目的として学術協力協定が締結された。情報文化省文化研究所(IRC)1997.ラオスISI特別客員研究員本研究所来所,共同研究(1985-86),経済研究部長来訪(1988):本研究所所員ISI訪問(1987, 88, 89, 90,91):共同研究プロジェクト「電算機補助によるラビンドラナート・タゴールの言語の分析的研究」を実施中(1987- ):電算資料シリーズ3冊発行(1987, 88, 90)。インド統計研究所(ISI)1987.インドCIIL所長本研究所訪問(1983),副所長来訪(1985),所員来所,共同研究(1984-85,1991-92):本研究所所員CIIL訪問(1982,87, 88, 89, 91, 92):共同研究プロジェクト「南アジア諸言語の研究とそのデータベースの作成」を実施,共同研究年次報告書発行(1990, 91, 92)。インド諸語中央研究所(CIIL)1987.インド外国機関名(略号)/締結年/国名29
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