AA研要覧 1999
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が明らかにされるものと期待される。またさらには,他者に対比された自己(自己文化)のアイデンティティの提示の実体や,文化の普遍性や近代というディスクールについても考察されることが期待される。浅井雅志荒木正純彌永信美金森 修齋藤 晃重松伸司田中純男難波美和子西尾哲夫原 毅彦渡辺公三本プロジェクトの目的は,アジア・アフリカの言語文化を中心とした情報をデータベース化するための研究と,それを利用して言語文化教育のためのCAI教材を開発することにある。アジア・アフリカの言語の大部分は,「特殊な」言語と見なされ,極めて限られた学習の機会しかないのが現状である。また,その話されている地理的,文化的な環境を理解するには,言葉による説明よりも,写真や映像にしたものを見たほうが理解が早いものもたくさんある。そのためには画像,映像資料を収集,蓄積し,それを構造化して,いつでも利用可能なデータベースにしておかなければならない。また,それらを有機的に結合して,教育用のCAIソフトを開発するには,一定のノウハウの蓄積が必要である。本プロジェクトでは,アジア・アフリカ地域の言語と,その文化的環境を対象にして,CAI開発の資料となる言語・文化情報資料のデータベース化の理論的研究実際のCAIのプラットフォームとなるハードウェア構成の検討現実に稼働しているCAI設備の見学,研究CAIシステムの製作とその発表,評価効果的なプレゼンテーション,ユーザーインターフェースの研究をおこない,実用的な言語文化に関する自動化研修システムの製作と運用をめざす。上田美紀上村隆一小川英文加納千恵子小森早江子武井直紀陳 文?寺  朱美深尾百合子益子幸江山元啓史本プロジェクトは,以下の目的をもって共同研究をおこない,必要に応じて研究会を開き,その成果を資料集・論文集として出版する。ひとつの複合文化交流圏(シャン文化圏)の解明のための方法論の検討シャン文化圏に関する情報収集と現地調査のための準備現地調査の報告と成果の検討シャン系言語の学習と習得文献資料および非文献資料の解読・整理シャン文化圏に関する総合的研究(主査:新谷忠彦/所員4,共同研究員9)言語文化データベースの研究とCAI開発(主査:峰岸真琴/所員5,共同研究員11)12

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