FIELD PLUS No.7
35/36

●写真展『あそぶ・まなぶ・はたらく アジア・アフリカのこどもたち』AA研基幹研究「人類学におけるミクロ-マクロ系の連関」による写真展が開催中です。入場は無料。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。会期:2012年3月2日(金)まで午前9時30分より午後5時まで (土・日・祝日は休み)会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所1階資料展示室写真展のウェブサイト(http://coe.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/essay/)も御覧ください。●Fieldnet(フィールドネット)~フィールドワークする研究者の知と知をつなぐ~Fieldnetは、所属や研究領域の異なるフィールドワーカーたちがフィールド情報、専門知やスキルを提供し合い、新たな<知>を構築することを目的に、AA研のフィールドサイエンス研究企画センター(FSC)が提供するソーシャル・ネットワークです。2011年度は、8月と11月に写真ワークショップを開催(それぞれ考古学者による静物編と人類学者による人物編)。2012年も引き続きワークショップ等を企画予定。フィールドワーカー同士の情報交換のための SNS(http://eldnet.aacore.jp/) にもぜひアクセスしてください。登録はJoin us からどうぞ。AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。〔 AA研からのお知らせ 〕編集後記次号予告  2012 07 no.8●今回の巻頭特集の執筆陣は、私の専門分野でもある記述言語学の新進気鋭の後輩たちです。現地の人びとのもとで言葉を学ぶうちに、文化の継承に対する深い畏敬の念を抱くようになり、使命感をもって記録と保存の仕事に邁進する、そんな真摯な姿がよく表れていると思います。(星)●今回も巻頭特集を担当しました。フィールドでの戸惑いや喜びが伝わってくる若手研究者の力作が揃い、フィールド言語学の魅力を読者の方々に感じていただけるものになったのではないかと思っています。この特集をご覧になって言語学研究を志す方がいらっしゃれば幸いです。(石川)●昨秋にケニア・ナイロビの在ケニア日本大使館内の文化センターの図書室で、読み古された本誌『Field+』を発見。年に2回きりの発行ですが、海外でも多くの方が読んで下さっていると思うと励みになります。お気軽に感想やリクエストも編集部にお送りください、お待ちしています。(椎野)●編集にたずさわるようになり、4回目の新年を迎えることになりました。これからもよりよい誌面作りに励みたいと思います。このようなことを知りたい、このような記事を読みたいなど、ご要望やご感想を編集部までお寄せ下さい。(太田)●今回は病気で執筆も編集も遅れ、またみなさんにご迷惑をおかけしました。Field+DRINKの執筆者、澤井さんは、トルコの居酒屋を語らせたら日本で右に出る人はありません。本稿もたゆまぬ研鑽の成果がいかんなく発揮されていて、楽しんでいただけるかと思います。(髙松)●今回は「触る」ことをめぐるエッセイの編集を担当しました。視覚や聴覚によるデータ収集などに比べると、普段あまり関心が注がれることが少ない触覚ですが、実は学問的な調査研究においても決して無視できない重要な感覚であることを、私自身も今回、よく知ることができました。(床呂)●執筆の先生方の渾身の原稿、中でも特に私が書き手の体温を感じながら読んだのは、「フィールドワークって何?」。今回のテーマは「触る」です。ふだん何気なくあらゆる仕事をこなしている指や掌が、研究の第一線でも他に代えがたい働きをしているのだと改めて知りました。(浅井)お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1eld-plus@aa.tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/eld-plus●契丹文字資料の新発見2011年9月30日、AA研マルチメディア会議室において、「契丹文字資料の新発見」と題する記者会見が催されました。契丹文字は、10~12世紀に北中国・モンゴル高原を支配した遼(契丹)で使用され、「大字」「小字」という異なるタイプの文字体系があります。記者会見では、モンゴル国で新たに発見された契丹大字碑文について、その内容と研究上の意義が紹介されました。本研究所で実施中の共同研究プロジェクト「契丹語・契丹文字研究の新展開(代表:松川節大谷大学教授、副代表:荒川慎太郎AA研准教授)」の成果は、次号の巻頭特集において紹介します。●言語研修アジア・アフリカ地域に関する研究を志す初学者の方々を対象とした短期集中プログラムによる言語研修を、毎年8月を中心に東京と大阪の2会場で実施しています。言語研修では、フィールドワークや文献研究に必要な言語知識や手法など、専門的な知識も学びます。2011年度は、シベ語、アムハラ語(東京会場)、客家語(大阪会場)の研修を開催しました。2012年度は、琉球語、台湾語(東京会場)、ベトナム語(中級、大阪会場)を予定しています。詳しくは研究所ウェブサイト(http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/ilc)をご覧ください。巻頭特集「契丹文字解読の最前線」責任編集:荒川慎太郎契丹文字。今、最も熱い「古代文字解読」の主役です。新たな資料はどのように発見されるのか?文字解読の最先端とはどのようなものか?古代社会の姿を解き明かす、現代の「現場」をご紹介します。連載企画 フィールドワークって何?テーマ:「描く」「描く」技術。その方法はいかに!

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る