「人の営みの中でことばを捉える」責任編集:中山俊秀連載企画 フィールドワークって何?人と人の伝え合い、社会的なつながりを支えることば。人々の営みのあらゆる側面に絡んでいるが、その形や仕組みは意識しにくいもの。そんなことばの姿をフィールドワーカーたちはどうやって捉えるのか。研究調査の現場に迫ります。テーマ:「触る」●この度の震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。日常を支えていた全てが崩れ落ちて行くような甚大な災害を目の当たりにし、物事のスケールが以前とは異なって見える今、どう生きるべきか考えさせられる毎日です。(星)●今回は巻頭特集などを担当しました。アフリカについてはネガティブな情報ばかりが流布していますが、今号の巻頭特集をご覧になったみなさまに、アフリカの女性に関する研究の魅力やアフリカ研究の可能性を感じていただければ、アフリカ研究に携わる者として幸いです。(石川)●小田マサノリさんにインタヴューさせていただきました。かねてから知りたかった現在の活動とアフリカでの調査経験の関係性が見事に現れ、若手人類学者に大いに刺激ある記事になりました。フィールド経験をいかに実社会に活かすか。『フィールドプラス』の大きな使命でもあると思います。(椎野)●『フィールドプラス』では、さまざまな●海外学術調査フォーラム6月25日(土)、AA研にて海外学術調査フォーラムが開催され全国から多くの方がお出でくださいました。午前中の海外学術調査ワークショップは本誌の連載企画「フィールドワークって何?」が「フィールドで『聞く』 フィールドサイエンスの可能性」として誌面をとびだしライブで議論が展開されました。また午後には初めての試み「海外学術調査フェスタ」が学際的研究の計画、中間報告、成果報告の場として展示スペースにて開催されました。当日の様子はこちらをご覧ください。http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/forum/forum2011.html●文化/社会人類学研究セミナーのご案内AA研基幹研究「人類学におけるミクロ-マクロ系の連関」では、全国の博士後期課程の大学院生およびPDを対象に、2011年度「文化/社会人類学研究セミナー」の受講生を募集いたします。受講生による研究発表とそれを受けた議論を通して、博士論文執筆に必要な知識の幅の拡大とセカンドオピニオンの提供を目指します。所属大学院を超えた知的交流の場として存分に活用して下さい。開催日:2011年12月3日(土)応募締切:10月7日(金)(当日消印有効)お問い合わせ:kikanjinrui@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/編集後記「フィールド」で現在進行中の研究を紹介してきました。これまでにお寄せ頂いたご感想、ご意見を参考にして、よりよい誌面作りにつとめていきたいと思います。新企画のご要望もお待ちしています。(太田)●今年度から編集の担当になりました。3月は海外出張中でしたので、編集長のメールで配属を知りました。帰国後初めて出勤したら、地震で研究室の本が崩落していて、ドアが開かずに入れませんでした。当初はパソコンも使えず、編集作業で皆さんにご迷惑をおかけしました。(髙松)●以前、特集の執筆者として書かせていただきましたが、今回は編集のお手伝いをさせていただきました。私が本号で担当した古谷さんのエッセイでは、北タイの伝統的医療実践がエイズの治療など現代的文脈のなかで試行錯誤している模様が、興味深く描かれていると思います。(床呂)●今回の号から編集アシスタントになりました。チベットの歴史を専攻する大学院生です。『フィールドプラス』をご覧になった方がフィールド調査への関心をふくらませ、いつかフィールドに立たれるかもしれないなあ、そうなればいいなあと想像して心をはずませています。(浅井)AA研は、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。●中東☆イスラーム研究セミナー、教育セミナー中東もしくはイスラーム世界について調査・研究する大学院生や若手研究者を対象としたセミナーを、AA研にて開催いたします。セミナーでは、調査・研究領域に関する最新の知識・情報を提供するとともに、参加者による研究発表と討論を行います。主に大学院生を対象とした「教育セミナー」が9月17日-20日に、博士論文準備中の方々を対象とした「研究セミナー」が12月19日-22日に開催されます。募集要項等の詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。http://meis2.aacore.jp/東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@aa.tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus●Fieldnet(フィールドネット):フィールド研究者をつなぐネットワークフィールドワークを行う研究者が、調査国に関する情報の交換、各分野特有のフィールドワークの様々な技法や知識の交換をしたり、フィールドから生じる疑問を共有し学際的な議論を交わす、研究の場を提供するネットワークです。分野や所属をこえ、フィールドワーカーに特化したネットワーキングを目指しています。5月に日本地球惑星科学連合2011年大会でセッション発表、ブース活動を実施。8月1日には写真術のワークショップも開催予定。HPもSNSを導入しリニューアルしました。フィールドワーカーはぜひご登録を。 http://fieldnet.aacore.jp●フィールド言語学ワークショップAA研では、大学院生以上の若手研究者を対象に、言語の記述・分析方法や、言語データの管理・加工の手法について学ぶワークショップを実施しています。随時開催する文法研究ワークショップ、テクニカルワークショップの他、毎年2月に1週間にわたって開催するDocumentary Linguistics Workshopがあります。申込制。Ustream中継をすることもあります。詳しくは下記をご覧ください。 http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/fieldling-ws触ってみなければ分からない!?お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。〔 AA研からのお知らせ 〕次号予告 2012 01 no.7巻頭特集
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