●削って、 掘って、そして、つなぐ宮本真二・●●氷河を掘って過去の地球を知る的場澄人・●●●大地にさぐる人類史門脇誠二・141618Field+ 2011 07 no.6裏表紙フィールドワーカーの鞄児倉徳和■Field+ 震災からの復興を念じつつ最初に、この度の東日本大震災で犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。私にとっても、3月11日の地震はこれまでの人生で体験したことのない巨大地震で、大変恐ろしい思いをしました。その後の停電、物不足、行列という事態は私の世話になっているベトナムやロシア(正確にはソ連時代)でかつて体験したことがあるものの、最近は両国でもお目にかかることがありませんでした。また、大震災の前には、知人とホーチミン市における計画停電を話題に議論したばかりでした。そのため、これらの事象が日本でいきなり現実のものとなったことにショックを受けました。今度は逆に、ベトナムやロシアの友人から、安否を気遣うメールが届きました。いずれも「困難を乗り越えろ」「私たちがついているから安心しろ」という内容で共通しており、大いに励まされました。これまで友人たちには世話になるばかりで、どれだけ恩返しできたのだろうかといつも案じておりましたが、それも幾分かは解消されました。 さて、読者の皆様のご支援をいただき、フィールドプラスも今回で6号を迎えることができました。フィールドプラスは、アジア・アフリカを中心に日々をたくましく生きる人々の姿をお伝えします。フィールドプラスが日本中に元気を届け、震災からの復興にお役に立つことができるものと信じてやみません。1ごあいさつ栗原浩英 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所所長12フィールドワークって何?テーマ「掘る」20フィールドノート命によって命を学ぶ北タイの民間治療師「モー・ムアン」の経験と薬作り古谷伸子28特別寄稿学者と災害台湾小林平埔原住民族文化重建協会の試み林 清 財 編訳 三尾裕子+陳 麗 君
元のページ ../index.html#3