25Field+ 2010 07 no.4GPSワークショップ、講師の古澤拓郎氏の話にみなが聞き入りました。毎回反響が大きいです。このあとの懇親会ではまた、参加者から多くの企画やアイディア、意見が寄せられました。会う、集まることは、とっても重要!地球惑星科学連合大会@幕張メッセで、初のブース設置。自然科学系の方々に、多く入っていただきたいので広報も頑張っています。1週間の開催で、なかなか大変です。首都大の小林誠くん、小川絵美子さん、大石侑香さん、遠いのにお手伝いありがとう!アフリカ学会にて。だいぶん、知名度もあがってきました。Fieldnet登録者の大門碧さんと、手代木功基さん(京都大学)がお手伝いをしてくれました。文化人類学会にて。登録者で心強い協力者、白石壮一郎さん(関西学院大学)は熱く勧誘の説明をしてくれています。GPSワークショップでは、実際にそれぞれが機器をもってデータをとりにいく実践もしたあと、データの取り込み、分析を習いました!小西公大、インド北西部、タール砂漠のフィールドにて。福井幸太郎、南極リーセルラルセン山地にて。いったオフラインの活動も重視することになりました。異なる視点からみることで自分に何が欠けているのかを知ったり、新たな着想をえたり、その場で無限に生まれてくる何かに魅了されるようになります。 まず構築委員のあいだで互いの分野を知ろうという会合を、メンバーが所属する研究所を会場に何度か開きました。その後ラウンジやワークショップなど(下記参照)、参加者が互いに交流できるオープンな催しを企画し、好評を博しています。第1回Fieldnetラウンジ 「フィールドの違う者同士がフィールドを紹介しあおう!」(2009年4月29日、東京外国語大学本郷サテライト)第1回ワークショップ「GPSをつかって地図をつくろう!~文系のためのGPS超初心者講座」(2009年7月3日、AA研)第2回ワークショップ「GPSをつかって地図をつくろう!~文系のためのGPS超初心者講座/GISは人類学にどう役立てられるか」(2009年10月19日、AA研)第3回ワークショップ(長崎合宿)「文理系が『フィールドワーク』という行為を共有する」(2010年1月30日~1月31日、長崎大学熱帯学研究所)第4回ワークショップ 「Wikiをマスターして、Fieldnetに情報を蓄積しよう!論理的な論文をかこう!」(2010年4月24日、AA研) 詳細はブログ「Fieldnet:フィールド研究者ネットワークweb構築を始めました!!」http://eldnet-wakana.blogspot.com/で紹介しています。 Fieldnetに興味を持ってくださった皆さん、ぜひウェブサイトやワークショップに遊びに来てください。学、といったさまざまな分野でのフィールド経験豊富な研究者たちから、多大な刺激と知を得てきました。しかし、これはとても稀な恵まれたケースであったことが海外学術調査フォーラムに出てみてわかりました。 もちろん私1人の力では創ることはできません。初めは親しい数人に話をもちかけ、その紹介、紹介で構築委員会を立ち上げました。AA研フィールドサイエンス研究企画センターのバックアップで、北海道から、長崎から、分野の異なる若手研究者を呼ぶことができました。そして皆さんに集まっていただき、まずは私がやりたいことのイメージを伝え、何度も何度もミーティングを重ねながらゼロからFieldnetを創ってきました。<構築委員メンバー>椎野若菜(AA研/社会人類学/ケニア、ウガンダ)石森大知(AA研/文化人類学/ソロモン諸島) 今堀恵美(AA研/社会人類学/ウズベキスタン)大西健夫(岐阜大学流域圏科学研究センター/水文学/アムール川)小西公大(日本学術振興会特別研究員PD・東京大学東洋文化研究所/社会人類学/インド)駒澤大佐(日本学術振興会ナイロビ研究連絡センター/人類学、医学/ケニア) 佐藤靖明(大阪産業大学人間環境学部/民族植物学、アフリカ研究/ウガンダ) 澤柿教伸(北海道大学地球環境科学研究院/自然地理学/ネパール、ブータン、南極etc.)的場澄人(北海道大学低温科学研究所・環オホーツク観測研究センター/地球化学/オホーツク、ロシアetc.)福井幸太郎(立山カルデラ砂防博物館/自然地理学、雪氷学/南極、ネパールetc.) 古澤拓郎(東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク/人類生態学/ソロモン諸島) *Fieldnet事務局 畑尾朋子 千葉淑子オフラインの活動 Fieldnetは、まずウェブサイトをつくろうということで始まりましたが、ミーティングを重ねる上でわかったことは、ネット上でのやりとりだけでなく、時間をやりくりして人間同士が「会って」言葉を交わすからこそ生まれてくるアイディアとモチベーションがたとえようもなく重要だということでした。ですからFieldnetでは、オンラインのやりとりだけではなく、実際に会ってフィールドワークで用いる機器の使い方を学んだり、フィールドワークの手法について議論をかわすと Fieldnet に参加するには Fieldnetに参加をご希望の場合、Fieldnetウェブサイト http://eldnet.aacore.jp 上にある Join Us! から参加登録フォームへいき、必要事項を入力して送信していただくか、Fieldnet事務局(eldnet@tufs.ac.jp)にご連絡ください。ご登録いただくと、こんないいことがあります!・アカウントがもらえて、自分自身の個人のペー ジを作成できる・地域情報のページ作りに参加できる・メーリングリストでFieldnetワークショップ、 イベントの情報が得られる、発信できる・異分野の研究者と出会える
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