ご案内 ▶ 人類学カフェ・シリーズを開始人類学カフェと題して、市民の皆様に人類学の面白さを伝えるイベント・シリーズを開始しました。第一回は、トークイベント「『生態人類学は挑む』シリーズを読む―ヒトはなにと共生してきたのか?」で、1月20日(金)18:30〜20:00に紀伊國屋書店新宿本店にて行われます。このほか、バリ島の仮面を使った異文化体験(2月19日)、そして本誌巻頭特集に執筆した神野知恵氏による映像民族誌の上映会(2月25日)等が予定されています。詳細はAA研基幹研究人類学のウェブサイトまで。https://anthropology.aa-ken.jp/ご報告 ▶ 写真展「マイノリティとして生きる」2022年11月18日(金)から12月15日(木)まで、AA研1階の資料展示室にて、写真展「マイノリティとして生きる――アメリカのムスリムとアイデンティティ」を開催しました。2001年の「9.11」以降のアメリカに生きるムスリムの人々をとらえた25枚の写真と、かれらの豊かで変化に満ちた経験の一端を示す解説を展示しました。それらによって、人の生とは、出自や宗教の内側に閉じ込められるものではないということを表現しました。外語祭期間を含めて多くの方に訪問していただきました。ご報告 ▶ 「チベット現代文学フェス2022」開催2022年10月8〜9日、新宿歴史博物館にて「チベット現代文学フェス2022」が開催されました。2022年が、チベット語で書かれた現代文学の邦訳書が刊行されて10年の節目であることを記念したものです。作品の朗読、映画上映などが行われました。本イベントもTUFiSCoの主催によるものです。お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus『フィールドプラス』Twitter『フィールドプラス』は29号をもちまして休刊させていただきます。29AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するようなイベントを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。よく知るフィールドワーカーの視点から考えます。このような活動を行う場の一つとしてAA研2Fに共有スペース「コモンズカフェ」を設けました。コモンズカフェ発のTUFiSCoの活動にご期待ください。 ご案内 ▶ TUFiSCoの設立2022年10月1日に東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ(通称TUFiSCo たふぃすこ)が発足しました。これはAA研がプロデュースする新しい学内研究組織です。大学全体の視点から研究データをよりよく利活用するための方針を考えるとともに、AA研内では研究分野の枠を超えたより融合的な活動を、AA研情報資源利用研究センター(IRC)、フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)、3つの基幹研究などと連動して行う予定です。TUFiSCoが注力して行う活動は以下の4つです。(1) 全学の研究利活用ワーキンググループを通じて研究データの管理や利活用に関するポリシーやガイドラインの策定に貢献します。それに伴いフィールドワークによって得られたデータを公開することに伴う倫理的問題について現地を ご報告 ▶ 安達所員の受賞安達真弓所員が著書『ベトナム語空間ダイクシスとその展開―指示詞から文末詞・感動詞へ―』などの、ベトナム語の空間・談話ダイクシス研究、及び在日ベトナム系コミュニティにおける社会言語学的研究で、令和4年度新村出研究奨励賞を受賞しました。本賞は、言語学・日本語学及びこれに関連する分野における将来性のある研究を対象とするものです。また著書はAA研LingDy3プロジェクトの研究成果の一つでもあります。11月23日、京都ガーデンパレスにて本賞の贈呈式が行われました。『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。(2) 全所プロジェクト「トランスカルチャー状況下における分極と共生の解明」を中心となって推進し、異分野協働による人間の共生・寛容・信頼に関する応用的な研究を行います。(3) IRCが中心となって開発してきたオンラインリソースの構築手法を活かしデジタル技術による新たなフィールドサイエンスを確立します。(4) FSCが中心となって模索してきたフィールドサイエンスの先進的な手法を公開イベントを通じて広く社会に共有します。お詫びと訂正本誌no.28の表紙写真につきまして、目次頁に「撮影・解説/菅原由美」とありますが、正しくは「撮影/新井和広、解説/菅原由美」でした。新井先生、菅原先生はじめ読者の皆さまにお詫びして訂正いたします。編集後記本誌第三代(最後の、とは書きません。念のため!)編集長の荒川です。本誌はこの29号をもちまして休刊することになりました。まずは読者の皆さま、編集・出版・事務作業で本誌の刊行を支えてくださった方々にお礼申し上げます。2019年から編集長を拝命し、計8号の刊行を担当しました。それまでも編集に参加したほか、巻頭特集の担当、「オシボン!」の執筆、インタビューの企画と構成などを務めました。またコロナ前は「フィールドプラス・カフェ」にも従事しました。私自身は、文献言語・古代文字が専門で、本誌の編集長どころか編集サイドに身を置くのが不思議な存在ですが、本誌に携わることで、従来の研究生活では体験できない、貴重な経験を積ませていただきました。学術誌の編集・編集長の経験はあるものの、「注・参考文献の併記に頼らず、一般の方にも分かりやすくしなければならない」「見栄え良く、しかも各種コンプライアンスの問題をクリアできる写真を掲載しなければならない」、そして一番大事な「定期的な刊行日に『本当に』発行しなければならない」雑誌の編集は、全く別次元の難題でした。寄稿いただいた先生方も基本的に研究職の方々なので、これはおそらく同様だったでしょう。難しい注文に応えてくださった、全ての寄稿者の先生方にお礼の言葉を述べて、結びの挨拶とさせていただきます。(荒川)AA研からのお知らせ
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