フィールドプラス no.29
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太田(塚田)絵里奈 古本 真 松山 啓Field+MOLD東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所長星 泉 プロフィール編集後記『フィールドプラス』は、2023年1月刊行の29号をもって休刊することとなりました。2009年に創刊し、「世界を感応する雑誌」を編集理念に掲げ、世界各地でフィールド調査する研究者たちの取り組みや経験を紹介してまいりましたが、2022年10月に立ち上げたAA研プロデュースの新組織、東京外国語大学(TUFS)フィールドサイエンスコモンズを始め、AA研の活動が多方面に活発化してきていることから、本誌を休刊し、研究広報のあり方をいったん見直す機会をもつことといたしました。 創刊時から、フィールド研究の面白さを現場から伝えたいという方針で、文系・理系を問わず、様々な分野のフィールドワーカーのみなさんに寄稿していただきました。特に若い学生のみなさんに、現地に足を運ぶことの大切さ、そこから見えるものの豊かさについて知っていただきたいという思いが常にありましたので、高校で授業の教材として使ってくださっているという先生方からのメッセージは大変励みになりました。 私自身は本誌の創刊に携わり、初代編集長を務めましたので、『フィールドプラス』にはひとかたならない思い入れがあります。こうして振り返ってみると、15年も刊行を続けることができましたのは、ひとえにご協力、ご支援をくださったみなさまのおかげです。読者のみなさま、執筆者のみなさま、そして応援してくださったすべてのみなさまに、心より御礼申し上げます。 今後の研究広報のあり方をご報告できる段になりましたら、AA研のウェブサイト等を通じてお伝えします。これからしばらくそれぞれに世界を感応する旅を続けて、いずれまたお目にかかりましょう。 その日までどうかお元気で。 14 ヌーサと暮らした家 16 ザンジバルの「家の言葉」 18 相撲部屋の生活と環境 28 29 AA研からのお知らせ フィールドで見つけました裏表紙フィールドワーカーのよりみちスポットラオスの古寺・ シームアン寺院ラオスの歴史に 何があるというのですか?南波聖太郎休刊によせて12あの時、あの瞬間ベトナムの地で味わった 幻滅と違和感と栗原浩英13テーマ「家」20フィールドノート銃・馬具・天然塩モンゴル語由来の借用語から みえてくる東北チベットにおける 文化接触海老原志穂23私のフィールドワーク現地の「ありきたり」を みつめる民族誌調査と平和研究のつなげ方藤井真一26関係性のなかに 介在するもの本田直美

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