ご報告▶ FIELDPLUS café本誌25号の発刊を記念して2021年2月12日、巻頭特集に関連した一般公開のトーク・イベントをオンラインで開催しました。テーマは「『食』でチベットの時空を読み解く」。海老原志穂さんによるチベット牧畜民の食とその変化についてのお話のあと、平田昌弘さんによる「ミルクを求めてアムド・チベットを旅する〜青海省東部の乳加工体系の事例から」と題したお話を伺いました。感染症対策のため、対面での開催は叶いませんでしたが、オンライン開催となったことにより様々な地域の方々に参加いただくことができ盛況となりました。のIRCプロジェクトの活動や成果として構築されたオンラインリソースの情報をよりわかりやすい形で発信していきます。 ご報告▶ 展示の開催2020年11月10日〜30日に企画展「少数言語の民話世界̶絵本からジンポー語、セーシェル・クレオル語、ブリヤート語の民話をのぞいてみよう̶」がAA研で開催されました。AA巻頭特集「デット── 『負債/負目』研究の最前線」(仮題) 責任編集:佐久間 寛ⓒ石黒芙美代『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。IRCからのお知らせ情報資源利用研究センター(IRC)ではこのたびウェブページをリニューアルしました(https://irc.aa.tufs.ac.jp/)。IRC主催のイベント、そして年度ごと ご案内 ▶ 小説の出版AA研所長の星泉による翻訳小説『白い鶴よ、翼を貸しておくれ チベットの愛と戦いの物語』(AA研・書肆侃侃房、2020年10月)が刊行されました。20世紀前半の東チベットを主な舞台とした、人と人を結んでゆく愛と戦い、そして信じる力の強さや尊さがダイナミックに描かれた長編歴史小説です。各種メディアやSNSで紹介されるなど、好評を博しています。QRコードを読み取ると、詳しい紹介のサイトをご覧になれます。研所員が現地調査で採録した民話をもとに、研究機関研究員の石黒芙美代がイラストを描き刊行した絵本の世界を紹介した展示で、描画に用いた奈良墨・美濃和紙といった画材、原画、民話採録地の写真などが紹介されました。伝統の継承というキーワードがつなぐ画材と民話のコラボレーションが好評を博しました。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によりフィールドへ赴くことが困難になってから既に1年半が経過しました。なかなか先の見通しが立たないままですが、多くの先生方のお力添えのお蔭で、今号もアジア・アフリカ各地のフィールドの経験と魅力が存分に詰まった一冊になったと感じています。ご寄稿下さった先生方に改めて厚く御礼申し上げますと同時に、こうした閉塞状況が次号刊行の頃までに少しでも改善していればと心より願う次第です。(苅谷)2022 01 no.27昨今オンライン書店が盛況ですが、世界各地の「リアル」本屋の魅力をお届けします!ご報告 ▶ 海外学術調査フォーラム開催2021年6月20日(日)に、海外学術調査フォーラムが開催されました。コロナ禍への対応から、初のオンライン開催となりましたが、午前はワークショップ「フィールドサイエンスと共同研究の可能性」が、午後は日本学術振興会・科研費担当課長をお招きした全体会議などが行われ、全国から多くの方にご参加いただきました。共同研究の企画や研究交流の場として、若手研究者も交えた海外学術調査フェスタ(ポスター発表)も開催されました。https://gisr-forum.aa-ken.jp/お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus『フィールドプラス』Twitter「負債(debt)」はお金の貸借だけでなく、受けた恩への「負目(debt)」を指します。どちらも負った以上は返さねばならない何かです。人はなぜどのように負債や負目を負い、負わせ、返すのか。世界各地の事例と社会思想から考えます。フィールドで見つけましたAA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するようなイベントを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。29「本屋」編集後記今号から本誌の編集担当となりましたAA研の床呂です。久しぶりの担当なので、まだ編集の実務に馴れていない今日この頃ですが、今後よろしくお願いします。今回、担当させていただいた「こわいもの」の特集は、いずれも日常と非日常、この世とあの世、日常的世界と呪術的世界のあいだの脆い境界線上の事象について、興味深い記事が収められています。パンデミックという「非日常」が日常の世界のなかに越境し、浸透してしまった現代世界を考えるうえでも示唆となる特集ではなかったかと思っております。ご寄稿いただいた先生方に改めてお礼を申し上げます。(床呂)次号予告 AA研からのお知らせ
元のページ ../index.html#31