33FIELDPLUS 2019 01 no.21AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するようなイベントを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。AA研からのお知らせお問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/eld-plus『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。編集後記次号予告 2021 01 no.25情報資源利用研究センター(IRC)プロジェクトの紹介予算と時間さえ確保できればフィールドワークに行ける、そう当たり前のように思っていた半年前。それがいかに恵まれていることなのかをこの数ヶ月で思い知らされました。今号の記事も、オンラインで読める弊誌バックナンバーも、読み返しているといつも以上に「非日常の世界」の輝きを感じます。ウイルス禍が収束した際に訪れるであろう私たちのフィールドも、これまで以上に美しく、尊く感じることができるでしょう。その日が待ち遠しくてたまりません。(山越)人間、念入りに何年も先の「予定」を立てても、半年先の「未来」さえわからないものです。 「漢字系特集」を組んでみたら、中国への渡航ができなくなる。「町へ出よう!」とタイトルをつければ、「(不要不急の)外出は避けよう!」となる。「スポーツ」ネタを集めれば、五輪が延期になる… そんななか、本号を無事刊行することができたのは、執筆者の皆様、編集部員、関係者の皆様の、これまで以上のご協力あってのことです。あらためてお礼申し上げます。新型ウイルスの災禍は、フィールドワークそのものにも世界的・長期的な影響を与えています。本号刊行時に事態が終息に向かっていることを願ってやみません。(荒川)宗教や政治的側面から語られることの多かったチベット。次号では、そんなチベットの生態、歴史、社会を「食」という切り口から覗いてみたいと思います。フィールドで見つけました「感染症対策」フィールドで見た対策、フィールドワーカー自身の対策。真面目に迫ってみます。巻頭特集「食からみえるチベット」(仮題) 責任編集:海老原志穂2020年3月7日、AA研にて「サルを見るようにヒトを見る」と題して、FSコロキアムおよび科研費基盤S「社会性の起原と進化」の共催で研究会を開催しました。「社会性」をキーワードとして、人類学と霊長類学との学際的な協働研究の推進を目的に、若手人類学者の近藤祉秋さん(北海道大学)と森下翔さん(大阪大学)が報告を行い、霊長類学の立場から黒田末寿さん(滋賀県立大学)と上野将敬さん(大阪大学)がコメントを行いました。詳細は下記のサイトをご覧ください。https://sociality.aa-ken.jp/reports/サルを見るようにヒトを見る-2/エジプト・カイロのイスラーム建築の傑作であるカラーウーンの寄進施設のVR(バーチャルリアリティ)ツアーを公開しました。VRツアーでは、建物の内部の様子を360度で見学しながら、見どころの解説をご覧いただけます。VRツアー内の各所に置かれた マークをクリックすると、解説のポップアップが開きます。オンライン学習やオンライン観光のコンテンツとして、是非ご利用ください。この他、プロジェクトサイトでは、寄進施設の歴史などの基礎情報をご覧いただけます。なお、本コンテンツは、IRCプロジェクト「仮想現実の利用が可能な視覚資料の保存・公開とその利活用のための基礎的研究」の成果の一部です。 ▶ FIELDPLUS café本誌23号の刊行を記念したトークイベントFIELDPLUS caféを、2020年2月20日に神保町のBook House Cafeにて開催しました。巻頭特集「地理情報から読み解く中東の歴史と地域」の寄稿者の一人である大東文化大学の村武典さんに、「地理情報と歴史資料から読み解く中東の都市:カイロの運河・井戸・水場」というテーマでお話しいただきました。水がいかにカイロという都市やそこでの人々の暮らしを形作っていたのかについて、たくさんの写真や絵や地図も交えての楽しいトークとなりました。https://aang-res.aa-ken.jp/?page_id=178)IRCプロジェクト「故湯川恭敏所員の調査テープに残された言語データの電子化およびメタデータ公開」では、日本のバントゥ諸語研究のパイオニアでAA研所員でもあった故湯川恭敏博士(1941-2014)による 調査の一次資料のメタデータを公開しています。湯川博士が遺された500本以上のカセットテープ、100言語以上に関するフィールドノートについての情報が含まれています。(IRCプロジェクト「故湯川恭敏所員の調査テープに残された言語データの電子化およびメタデータ公開」責任者:塩原朝子・品川大輔・角谷征昭 ▶ フィールドサイエンス・コロキアム ご案内 ▶ VRコンテンツ公開プロジェクトサイトURL:https://qalawun.aa-ken.jp/VRツアーURL:https://blog2020.aa-ken.jp/p/qalawun/vrtour/
元のページ ../index.html#35