FIELD PLUS No.23
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33FIELDPLUS 2019 01 no.21AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するようなイベントを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。AA研からのお知らせお問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/eld-plus『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。編集後記次号予告 2020 07 no.24情報資源利用研究センター(IRC)プロジェクトの紹介 FIELDPLUS café今年度から編集に加わり、今号では巻頭特集を担当させていただきました。感想は…とにかく大変だ! 編集作業の最終段階に入ると、1日に数十通ものメールがやりとりされることも。しかし、それは、よりよいものにしたいという熱量のあらわれでもあります。編集の醍醐味は…担当の記事を誰よりも先に読めること、それが洗練されていく過程を見られること、執筆者とのやりとりの中で、これまで知らなかった執筆者の個性に出会うこと! やりがいを感じられるのは執筆者の方々のおかげです。ご執筆者の皆様にあらためて感謝申し上げます。(熊倉)同じく今年度より編集部に加わりました。これまでは一読者として弊誌を楽しんできましたが、いまはその視点を保ちつつ、より充実した内容となるよう微力ながらお手伝いできればと思っています。人文科学もデジタル化・新技術の導入が急速にすすんでいますが、今回の巻頭特集はまさにその最先端を扱った内容となりました。人文科学の新たな可能性を感じさせる魅力的な取組をお楽しみいただければ幸いです。Twitter(@ilcaa_eldplus)でランダムに紹介される過去記事も、あわせてお楽しみください!(山越)いわゆる「文字資料」は、文献やオンラインテキストだけではありません。地方字(ご当地文字)や、特定の世代によく知られる文字などの分析が、文字学に新しい見地を提供してくれます。次号では「現地」で観察できる様々な漢字系文字に迫ります!フィールドで見つけました「スポーツ」いよいよ東京五輪! フィールドワーカーが出会ったスポーツとは?!巻頭特集「書を求めよ! 町へ出よう!    漢字系をフィールドワークする」 責任編集:荒川慎太郎2020年1月14日~2月13日にAA研1階展示スペースにて「モバイル・ミュージアム:日本の危機言語・危機方言」を開催します。モバイル・ミュージアムとは人間文化研究機構が開発した移動型展示ユニットです。今回は、日本の危機言語・方言に関する解説パネルの展示を中心に、タブレット端末を活用した体験型コンテンツや伝統工芸の製作過程を収めたビデオ上映のコーナーも併設します。普段の生活ではあまり触れることのない方言の世界を身近に感じられる絶好の機会です。皆様のご来場を心よりお待ちしています。詳細はAA研ホームページ等をご覧ください。なお1月28 日(火)には国立国語研究所の研究者による講演会とワークショップも企画しています。2020年4月にAA研1階展示スペースにて「越境する仮面文化―ペルシャ・アラビア湾岸地域の女性たち(仮)」と題した展覧会を開催します。ブルカまたはバトゥーラと呼ばれる仮面は、約500年前からペルシャ(アラビア)湾沿岸地域さらには東アフリカ地域の女性に日常的に着用されてきたと言われています。ペルシャ湾地域に住む女性たちから聞いた、色とりどりの仮面の意味や着用・非着用の体験談、そして仮面にまつわる様々な伝承を紹介します。湾岸地域で仮面と生きる女性の世界を覗いてみませんか? 女性たちの日常風景の写真や、実際に着用されてきた仮面なども多数用意して、皆様のお越しをお待ちします。詳細は1月よりAA研ホームページ等でお知らせします。 ご案内▶ ツイッターはじめました『フィールドプラス』編集部はツイッターをはじめました。2009年から刊行されているフィールドプラスのバックナンバーのなかから、記事を紹介してゆきます。また、最新号発刊のお知らせ、関連イベント情報もこちらで発信してゆきます。是非フォローしてみてください!https://twitter.com/ilcaa_eldplusがる広大な地域で話される言語グループです。本プロジェクトは2014年度に始まり、2019年10月時点で10言語、26変種のデータを公開しています。(IRCプロジェクト「チュルク諸語対照基礎語彙」責任者:児倉徳和 https://turkbv.aa-ken.jp/turkbv2018/)IRCプロジェクト「チュルク諸語対照基礎語彙」では、風間伸次郎氏(東京外国語大学教授)が採録したチュルク諸語の基礎語彙を音声付きでデータベース化しています。チュルク諸語は、西はアジアの西端にあたるトルコから中央アジアを経て東はシベリアまで、アジアの東西にまた本誌22号の刊行を記念したトークイベントFIELDPLUS caféを、2019年7月19日に東京都杉並区荻窪のカフェ、6次元にて開催しました。テーマは「エチオピア西部のイスラーム:聖者信仰とその実践」。巻頭特集の執筆者の一人であった、東京外国語大学現代アフリカ地域研究センターの松波康男特任研究員が講演し、参加者とのやりとりも活発におこなわれました。 ご案内▶ モバイル・ミュージアム:日本の危機言語・危機方言 ご案内▶ 越境する仮面文化̶ペルシャ・アラビア湾岸地域の女性たち(仮)

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