フィールドプラス no.20
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お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。日本語は述語が末尾に位置し、主語がしばしば省略され、一文がだらだらと長く続く。西洋言語と比べると一見「変わった」構造だが、こうした言語は意外と多い。似ている言語の多様な姿を見てみよう。誌面リニューアルのお知らせフィールドプラス刊行10周年を機に、次号21号では誌面のリニューアルを予定しています。より読みやすく、楽しい雑誌を目指していきますので、どうぞご期待下さい。『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。今号から新たに編集担当として参加させて頂くことになりました。『フィールドプラス』誌は世界の様々な地域でフィールド(現地)調査をされている研究者の方々に、フィールドの様子を豊富な画像とともにご紹介いただく雑誌です。編集担当は著者の先生方と読者の皆様をつなぐ立場として原稿を読み、現地の様子がより生き生きと、分かりやすく読者の皆様に伝わるよう、著者の先生方とやり取りをしながら記事を仕上げていきます。今回、原稿が修正を経て、画像と共に組版され、完成していくという一連のプロセスに編集担当としてかかわることができたのは、これまで本誌を読者としてしか読む機会のなかった私にとり大変刺激的な経験でした。読者の皆様が本誌をごらんになり、少しでも現地の空気を感じとっていただけたらと思います。(児倉)●Fieldnet(フィールドネット)Fieldnetは、AA研が提供する、フィールドワークを行う研究者のためのソーシャル・ネットワークです。文系・理系、専門分野や所属の違いをこえて、研究者に幅広く参加していただき、フィールドや研究上の情報を提供しあい、新たな共同研究の輪を構築するネットワークとして機能することを目指しています。フィールドワーカーのみなさん、是非ご活用ください。http://fieldnet.aa-ken.jp/●企画展「祈りでつながるイスラーム~エチオピア西部の信仰とその歴史~」2018年4月23日から5月25日まで、AA研1階の資料展示室において、企画展「祈りでつながるイスラーム~エチオピア西部の信仰とその歴史~」が開催されました。AA研は1880年代後半にエチオピアのジンマ王国から欧州へ持ち出されたイスラーム祈祷集を入手しました。本展では、この祈祷集をはじめとする貴重書、解説パネル、写真、映像資料、そして祈祷に用いられる楽器などの民具を展示し、エチオピア西部のイスラーム化の歴史とこの地におけるムスリムの信仰の様子を紹介しました。全国各地から200名近い方々にご来場いただきました。編集後記AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。●中東☆イスラーム研究セミナー、教育セミナー中東もしくはイスラーム世界について調査・研究する大学院生や若手研究者を対象としたセミナーを、AA研にて開催いたします。セミナーでは、調査・研究領域に関する最新の知識・情報を提供するとともに、参加者による研究発表と討論を行います。主に大学院生を対象とした「教育セミナー」が2018年9月13日~16日に、博士論文準備中の方々を対象とした「研究セミナー」が2018年12月21日~23日に開催されます。募集要項等の詳細は下記のウェブサイトをご覧ください(本年度の教育セミナーは募集が終了しています)。http://meis2.aacore.jp/今回、縁あってフィールドプラスの編集作業に関わる機会に恵まれました。これまで一読者として最新号のラインナップを楽しみにしていた身としては、完成した第20号を手にすると、きっと感慨深い気持ちになるだろうと思います。外国語大学にいると、自分では知りえなかった地域や時代、社会と関わる研究者たちに出会う機会が多くあります。今回の編集作業でも、まさに色んな場所で様々な状況下に生きる人たちの様子、それらと長期的に向き合う研究者の視点、そしてそれを伝える表現の工夫といったものに間近で触れることができました。ひとつひとつの文章はコンパクトですが、たくさんのものが凝縮されていたんだな、と感じます。論文には書ききれない、研究者が調査中に目にした日常の一コマ、出会い、素朴な疑問などがエピソードの種になっているのも、フィールドプラスの醍醐味の一つではないでしょうか。 (南部) ●海外学術調査フォーラム2018年6月16日に、AA研にて海外学術調査フォーラムが開催され、全国から多くの方にご参加いただきました。午前は公開ワークショップ「フィールドサイエンスにおける生物・文化的多様性の危機と保護」が、午後は地域別分科会と全体会議が開催されました。また、学際的共同研究の計画、中間報告、成果報告の場として、ポスター展示「海外学術調査フェスタ」も、あわせて開催されました。http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/forum.html東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus●文化/社会人類学研究セミナーAA研基幹研究「アジア・アフリカにおけるハザードに対する『在来知』の可能性の探究—人類学におけるミクロ-マクロ系の連関2」では、日本文化人類学会の「次世代育成セミナー」との共催で、全国の博士後期課程の大学院生およびPDを対象とした「文化/社会人類学研究セミナー」を2018年11月に開催いたします。受講生による研究発表とそれを受けた議論を通して、博士論文や投稿論文の執筆に必要な知識の拡大を目指します。所属大学院を超えた知的交流の場として存分に活用してください。詳細は、下記のウェブサイトで発表します。http://www.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/巻頭特集33〔 AA研からのお知らせ 〕次号予告  2019 01 no.21「似ている言語」の多様性アルタイ型言語の諸相責任編集:山越康裕

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