フィールドプラス no.20
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●知をあつめる図鑑“Wanyama wa Mahale” の試み座馬耕一郎東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所所長飯塚正人●●ミャンマー北部で失われつつある 口承文芸をあつめる倉部慶太●●●碑文を「あつめる」中世初期ベンガル碑文調査の方法古井龍介13233161418裏表紙 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)は1964年の創立以来、人文社会科学系唯一の全国共同利用研究所として日本中の研究者の知を結集し、アジア・アフリカの言語と文化に関する様々な共同研究を進めてきましたが、国立大学法人が第二中期を迎えた2010年度からは、文部科学省が新たに創設した「共同利用・共同研究拠点」制度のもと、「アジア・アフリカの言語文化に関する国際的研究拠点」に認定され、国内外の大学の枠を越えた共同研究をよりいっそう効果的・効率的に推進すべく努力を重ねています。 もっとも創立から半世紀を経て変わったのは、研究所の制度的な位置づけだけではありません。この間に国際情勢は大きな変貌を遂げ、アジア・アフリカ地域の動向が日本ばかりか地球社会全体に直接的な影響を及ぼす時代がやって来ました。これにともないAA研も、研究を通じて学界に貢献し、日本とアジア・アフリカ諸国の架け橋となるだけでなく、アジア・アフリカに暮らすふつうの人々の生活やその思い・価値観を広く国民の皆さんに紹介するという新たな使命を帯びるようになっています。 この『フィールドプラス』は、そうした新たな使命を果たすべく2009年に創刊され、もうすぐ10周年を迎えます。本誌は誕生以来一貫して「現場」(フィールド)を大事にしてきたAA研が、AA研ならではの研究成果をわかりやすくお伝えしようという試みです。本誌を通じて、アジア・アフリカの研究者が格闘を続ける現場を「感応」していただければ幸いです。PROFILE・AA研からのお知らせ・編集後記・次号予告フィールドワーカーのおみやげ吉本裕子フロンティア 1史料とフィールドが「交差」する時バルカン半島にトルコ系遊牧民の足跡を求めて岩本佳子ごあいさつ12フィールドワークって何?テーマ「あつめる」2426フロンティア 2朝鮮王朝時代のおすすめ語学学習書小山内優子

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