カラハリ狩猟採集民の語彙研究から 言語の普遍性と多様性の理解へ グイ・ガナ語の「食べる」と温度語彙 オバサンの子どもなのに 自分のキョウダイ?グイ・ガナ語の親族名称体系 大野仁美 10 グイ・ガナにおける赤ちゃん向け発話 高田 明●たたかうことと踊ること増野亜子東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所所長飯塚正人●●「ことば」で「たたかう」細田和江●●●たたかいの記憶テヘラン、フェルドウスィー広場付近近藤信彰14 3233 中川 裕 6 中川 裕 8 卯田宗平裏表紙161418 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)は1964年の創立以来、人文社会科学系では唯一の国立全国共同利用研究所として、日本中の研究者の知を結集し、アジア・アフリカの言語と文化に関する様々な共同研究を進めてきましたが、国立大学法人が第二中期を迎えた2010年度からは、文部科学省が新たに創設した「共同利用・共同研究拠点」制度のもと、「アジア・アフリカの言語文化に関する国際的研究拠点」に認定され、国内外の大学の枠を越えた共同研究をよりいっそう効果的・効率的に推進すべく努力を重ねています。 とはいえ、創立から半世紀を経て変化したのは、研究所の制度的な位置づけだけではありません。この間に国際情勢は大きな変貌を遂げ、アジア・アフリカの動向が日本のみならず地球社会全体に直接的な影響を及ぼす時代が到来しました。これにともなってAA研も、研究を通じて学界に貢献し、日本とアジア・アフリカ諸国の架け橋となるだけでなく、アジア・アフリカに暮らすふつうの人々の姿やその思い・価値観を広く国民の皆さんに紹介するという新たな使命を帯びるようになっています。 この『フィールドプラス』は、そうした新たな使命を果たすべく、2009年に創刊されました。本誌は、誕生以来一貫して「現場」(フィールド)を大事にしてきたAA研が、AA研ならではの研究成果をわかりやすくお伝えしようという試みです。本誌を通じて、アジア・アフリカの研究者が格闘を続ける現場を「感応」していただければ幸いです。PROFILE・AA研からのお知らせ・編集後記・次号予告フィールドワーカーのおみやげ小池まり子ごあいさつ12フィールドワークって何?テーマ「たたかう」24フロンティアなぜウミウは産卵したのか謎解きはフィールドワークのあとで
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