FIELD PLUS No.16
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33FIELDPLUS 2016 01 no.15中東もしくはイスラーム世界について調査・研究する大学院生や若手研究者を対象としたセミナーを、AA研にて開催いたします。セミナーでは、調査・研究領域に関する最新の知識・情報を提供するとともに、参加者による研究発表と討論を行います。主に大学院生を対象とした「教育セミナー」が9月18日~21日に、博士論文準備中の方々を対象とした「研究セミナー」が12月16日~18日に開催されます。募集要項等の詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。http://meis2.aacore.jp/●海外学術調査フォーラム7月9日(土)、AA研にて海外学術調査フォーラムが開催され、全国から多くの方にご参加いただきました。午前はワークショップ「フィールドサイエンスにおけるドキュメンテーション――あつめる・はかる・かぞえる」が、午後は全体会議と地域別分科会が開催されました。また、学際的共同研究の計画、中間報告、成果報告の場として、ポスター展示「海外学術調査フェスタ」も、あわせて開催されました。詳細はこちらをご覧ください。http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/forum.html●文化/社会人類学セミナーのご案内AA研基幹研究「人類学におけるミクロ─マクロ系の連関2」では、日本文化人類学会の「次世代育成セミナー」との共催で、全国の博士後期課程の大学院生およびPDを対象とした「文化/社会人類学研究セミナー」を2016年11月頃に開催する予定です。受講生による研究発表とそれを受けた議論を通して、博士論文執筆に必要な知識の拡大を目指します。所属大学院を超えた知的交流の場として存分に活用してください。詳細は、下記のウェブサイトでお知らせします。http://www.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。〔 AA研からのお知らせ 〕編集後記次号予告  2017 01 no.17今回初めて『FIELDPLUS』の編集担当となりました。私自身、調査は大体日本か、オンラインでやっていますので、場違いかしら!?と思いましたが、おかげさまでとても楽しくお仕事させて頂きました。今までは一読者として、外からこの雑誌を眺める形でしたが、今回内側に入れて頂いたことで、編集担当の方たちの情熱を肌で感じることができ、本当によかったです。それにしても、原稿が落ちそうになったり、執筆者の方と連絡がとれなくなるなど、刊行までにはさまざまなハプニングがあり、一つの雑誌を作り上げていくというのは大変なんだなぁ…、と実感させられました。そんな中でも常に穏やかな、髙松編集長始め、編集部のみなさまの姿勢には、心癒やされました。次号ですが、既に準備が始まっています。今号同様、充実したラインアップになりそうですので、どうぞご期待下さい!(伊藤)同じく、私も本号から編集担当となりました。今回は主に「あそぶ」欄を担当させていただきました。私は調査でよくバリ島へ行きますが、バリは世界有数の観光地。そこへ調査に行くと言っても、よく周囲から「本当は遊びに行くんでしょう」と冗談まじりに言われます。私は一応、いえいえ仕事ですよー、ときり返しますが、本当は調査と遊びは紙一重だと感じています。現地の様々な人との出会いを楽しみ、数々の悩ましい事態を笑って切り抜けてこそ、ユーモア好きのバリの人々と良い付き合いができると思うのです。今回編集担当として、執筆者の方々の興味深いフィールド体験やそこから生まれる様々な思考、そしてそれらの魅力をひきだそうとアイディアを練る編集部の方々の姿に触れました。編集の仕事にも沢山の楽しさや遊びがありそうです。時々のハプニングも軽やかに乗り越え、楽しい誌面を作ってゆきたいです。(吉田)お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus●Fieldnet(フィールドネット)Fieldnetは、AA研が提供するフィールドワークを行う研究者のためのソーシャル・ネットワークです。文系・理系、専門分野や所属の違いをこえて、研究者に幅広く参加していただき、フィールドや研究上の情報を提供しあい、新たな共同研究の輪を構築するネットワークとして機能することを目指しています。インターネット上の交流だけでなく、次世代の研究者が企画するフィールドネット・ラウンジを公募で開催しています。詳細は、http://eldnet.aa-ken.jp/をご覧ください。『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。AA研は、今年度(2016年度)から博士前期課程の教育に組織として関わり、現地調査に基づく言語、文化、歴史、地域研究を軸とするアジア・アフリカ・フィールドサイエンス・プログラムを提供し始めました。 AA研では、大学院教育を後継者養成及び若手研究者育成の重要な活動として位置づけ、東京外国語大学に大学院博士後期課程が設置された1992年以来、博士後期課程の教育に組織的に関わってきました。今回の博士前期課程教育への参画は、そうした研究者養成へのコミットメントの強化の一環です。 アジア・アフリカの言語文化に関する国際的な共同利用・共同研究拠点であるAA研では、研究プロジェクトの組織や国内外の研究集会の企画運営などが常に行われているため、大学院生も共同研究の組織や企画運営に関する実践経験を積むことができます。これは通常の大学院プログラムにはない利点です。AA研の個性を生かしたプログラムに育てていきます。ご期待ください。巻頭特集チベット牧畜民の「今」を記録する責任編集:星 泉大きな時代の変化にさらされているチベットの牧畜民たち。伝統が急速に失われつつある中、彼らはどう生きようとしているのか?牧畜民の暮らしと文化の「今」に迫る。連載企画 フィールドワークって何?テーマ「あるく」歩くことでしかわからない何かがある。●アジア・アフリカ・フィールドサイエンス・プログラム●中東☆イスラーム研究セミナー、 教育セミナー

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