33FIELDPLUS 2016 01 no.15●地域研究コンソーシアム年次集会・シンポジウム2015年度地域研究コンソーシアム年次集会・シンポジウムが10月31日(土)、11月1日(日)にAA研で開催されました。11月1日の一般公開シンポジウム「境界境域への挑戦と『地域』」の参加者は90名を超え、熱気あふれる会場で活発な議論が行われました。●Fieldnet(フィールドネット)AA研が提供するフィールドワークする研究者のためのソーシャル・ネットワークです。今年度も若手研究者が企画するワークショップ「フィールドネットラウンジ」として、1月9日(土)に「ロシア・中国におけるムスリム・マイノリティと国家:20世紀政治変動期における多文化共生の実践とその課題」が、1月10日(日)に「装い/社会/身体:フィールドワーカーによる通文化比較研究」が開催されました。詳細は、http://eldnet.aa-ken.jp/をご覧ください。AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。〔 AA研からのお知らせ 〕編集後記次号予告 2016 07 no.16今年ももう師走を迎えました。創刊以来、『フィールドプラス』の編集に継続してたずさわってきましたが、早くも丸7年が過ぎようとしています。近年、大学や研究のあり方が、特に人文系に関して問い直される機会が増えているように思います。『フィールドプラス』は、臨地研究の最前線を広く社会に向けて発信、紹介することを目標のひとつとして創刊されました。初心をあらたに、研究の最前線で活躍する執筆者と読者の皆さまのより良い出会いの場となるような誌面作りに努めていきたいと思います。今号のField+ARTを執筆した中村恭子さんは、企画展示のアートディレクションや広報素材の作成などを通じて、AA研の広報活動の一翼を担っています。今回は、専門である日本画制作の際の発想や過程のいったんを紹介してもらっています。(太田)昨年度より本誌の編集担当になりました。前号(14号)では巻頭特集「ともに生きる――霊長類学と人類学からのアプローチ」の責任編集をし、10年にわたって続けてきたAA研の共同研究「人類社会の進化史的基盤研究」の成果の一部を紹介しました。今号では「フィールドワークって何?」を担当しました。テーマは「育てる」。フィールドワーカーはフィールドにいてただ調査・研究をしているだけではありません。フィールドの人びととともにさまざまな活動を生みだし、根づかせ、育ててゆく――そのように積極的にフィールドと深く関わっておいでの寄稿者のみなさまの姿に心打たれました。本誌が、フィールドワーカーの数だけフィールドワークのあり方があることを伝える雑誌であり続けられるよう、お手伝いできればと思います。(河合)お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus●FIELDPLUS café2015年7月16日(木)に『FIELDPLUS』14号の刊行に合わせ、荻窪のカフェ6次元にてトークイベントFIELDPLUS caféが開催されました。今回は、本誌編集長の髙松洋一AA研所員が、『FIELDPLUS』13号で紹介したアラビア文字紀年銘(クロノグラム)年代計算プログラム (http://coe.aa.tufs.ac.jp/abjad/JP/) を実際に動かしながら、石碑や詩集に見られるアラビア文字年代表記の解読法を解説し、多くの方にご来場いただきました。FIELDPLUS caféは今後も開催していく予定ですので、どうぞご期待下さい。●アジア諸文字のタイプライター展2015年10月26日(月)から11月27日(金)まで、AA研既形成拠点GICAS(アジア書字コーパス)企画による展示会「アジア諸文字のタイプライター」が開催されました。AA研所蔵の貴重な「アジア各種文字を印字するタイプライター」を中心に、アジアの文字文化・活字技術などが紹介され、連日多くの方にご来場いただきました。次号『FIELDPLUS』にて本展示会の詳細をお伝えしますので、どうぞご期待下さい。●言語研修『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。アジア・アフリカ地域に関する研究を志す初学者の方々を対象とした短期集中プログラムによる言語研修を、毎年8月を中心に東京と大阪の2会場で実施しています。言語研修では、フィールドワークや文献研究に必要な言語知識や手法など、専門的な知識も学びます。2015年度は、アラビア語パレスチナ方言(東京会場)、古ジャワ語(東京会場)、モンゴル語(大阪会場)の研修を開催しました。2016年度は、ゾンカ語(東京会場)、琉球語(東京会場)、ヒンディー語(大阪会場)を予定しています。詳しくは研究所ウェブサイト(http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/ilc) をご覧ください。巻頭特集「イスラームに基づく商品とサービスの多様性」責任編集:福島康博食品、ファッション、化粧品、運輸、金融、アプリ、ツアー、土産物… ムスリムのための商品やサービスが次々と誕生しています。提供する生産者と消費するムスリムの間で今起きていることを紹介します。連載企画 フィールドワークって何?テーマ「あそぶ」研究者のフィールドにおけるあそびとは?
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