フィールドプラス no.11
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『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。責任編集:塩原朝子連載企画 フィールドワークって何?お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。言語の宝庫として知られる島嶼部東南アジアですが、個々の言語コミュニティを取り巻く状況は近年急速に変化しています。各地で言語調査を行っているフィールドワーカーが現在進行形でその状況をご報告します。テーマ:「振り返る」読者の皆様、こんにちは。今号より新しいロゴとともに表紙のカラーも刷新してお届けします。早いもので11号です。これまでご寄稿くださった執筆者の皆様、そして手にとってくださった読者の皆様に改めて感謝いたします。巻頭特集では東南アジア大陸部の山地に暮らす人々の歴史と文化を長年調査しておられるフィールドワーカーの方々にご寄稿いただきました。また、今号はかつてAA研の所長をつとめられた故山口昌男先生を追悼し●言語研修アジア・アフリカ地域に関する研究を志す初学者の方々を対象とした言語研修を、毎年8月を中心に東京と大阪の2会場で実施しています。言語研修では、フィールドワークや文献研究に関連する専門的な知識も学びます。2013年度は、ハウサ語、アルメニア語(東)(東京会場)、ウズベク語(大阪会場)の研修を開催したほか、3月に台湾語(中級)の短期研修を東京会場で行う予定です。2014年度は、チャガ=ロンボ語、チャム語(東京会場)、タイ語中級(大阪会場)を予定しています。詳しくはhttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/ilcをご覧ください。●Fieldnet (フィールドネット)AA研フィールドサイエンス研究企画センター(FSC)が提供するフィールドワークする研究者のためのソーシャル・ネットワークです。長らくお待たせしましたが、さる6月末より本格再開いたしました。新規登録も可能です。また、フィールドネットラウンジとして、2014年の2月から3月にかけて「自助グループのエスノグラフィー」「調査地との新たな関係を探る」「アフリカにおける日常世界と武力紛争の記憶に関する学際的研究」という3つのワークショップを予定しています。詳細は、http://fieldnet.aa-ken.jp/をご覧ください。AA研創立50周年のお知らせ2014年、AA研は50周年を迎えます。AA研創立50周年記念シンポジウム(10月24日(金)午後、於如水会館)をはじめとする記念行事、AA研創立50周年記念書籍の出版など、様々な企画を準備しています。詳細については、次号でお知らせいたします。本誌も次号では50周年を記念する企画を準備しています。ご期待ください。編集後記AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。●フィールド言語学カフェ2013年10月17日、AA研304室において「フィールド言語学カフェ」が開催されました。この催しは様々な地域でフィールドワークを展開する言語学研究者が自身のフィールドワークについて語るものです。言語研究の話のみならず、具体的なフィールド調査の為の準備および滞在記録、果ては現地での苦労話などが一線で活躍する研究者により語られました。「フィールド言語学カフェ」は毎年秋頃に開催されます。詳しくはLingDyサイト (http://lingdy.aacore.jp/)をご覧ください。て特集を組みました。この特集のために山口先生のご自宅にお邪魔し、たくさんのスケッチブックをお借りしました。編集部の皆でスケッチを拝見したときの新鮮な驚きは忘れられません。スケッチブックから立ち上る自由闊達な雰囲気にわくわくし、思わず自分でも描きたくなる衝動に手がむずむずしたことをよく覚えています。大変お世話になった山口ふさ子さんに心からの感謝を捧げたいと思います。(星 泉)50周年を記念したロゴマークを制作しました。今号の表紙でも使っています。●国際シンポジウム“Mapping Safavid Iran”さる11月30日と12月1日、AA研において国際シンポジウム“Mapping Safavid Iran”が科学研究費「近世帝国としてのサファヴィー朝史研究」との共催で開催されました。この分野の重鎮ルディ・マテー氏、美術史の第一人者スーサン・バーバーイー氏を始め、海外からの気鋭の研究者6名と日本の研究者5名が、時間をかけて、今後のサファヴィー朝史研究について議論しました。「これほど発表の質の高いシンポジウムは初めてだ」「今後の研究の展開に大きな意義があった」との感想をいただきました。詳細は、http://meis2.aacore.jp/jr_islamic_states_20131130.htmlをご覧ください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus●チベット文学と映画制作の現在 ペマ・ツェテン映画祭開催若い世代の活躍により熱気を帯びているチベットの文学界と映画界。その両方を牽引する存在であるペマ・ツェテン監督が、AA研の招きで来日し、12月5日から11日まで、大谷大学、映画美学校、AA研にて、映画の特集上映とトーク・イベントを実施しました。チベット人自身の手による迫力ある映像と物語を通じて、チベットの「今」を知っていただく貴重な機会となりました。本企画は「言語の動態と多様性プロジェクト」のアウトリーチ活動として実施しました。巻頭特集フィールドワーカーが振り返る先には?33「島嶼部東南アジアその多言語状況の現在」〔 AA研からのお知らせ 〕次号予告  2014 07 no.12

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